秋本 将也 20150503 全日本青少年大会 中学2年軽量級 3戦2勝1敗 3

秋本 将也
取る
取られる
1
1
一本
20150503 全日本青少年大会 中学2年軽量級
3戦2勝1敗 3 回戦敗退 ベスト 8
技有り
減点
注意
警告
1 回戦
対 飯島舜太(誠真会)本戦 5-0(技有含)判定勝ち
序盤
中盤
先手取り、積極的に動く
0
終盤
優勢ペースも上段技なし
30 秒
姿勢保持率
80%
ガード保持率
75%
①7 秒 左中段前蹴りで先手を取ろうと
すうも空振り。極力避けたい。
②9 秒 ①と同様。相手が避ける事を想定
して空振り用の蹴り方をしているので、こ
の場面は動きとしては悪くはない。が、そ
の後の展開がないので用意したい。
③11 秒 右中段?蹴り。このあたりで「勝
てそうだな」と判断しても良いだろう。圧
力と反応、展開のなさから判断出来る。
④15 秒 左前蹴りの空振り率が高い。
⑤17 秒 前蹴り 2 連打は良い。が相手の
反撃で少し動きが止まるので、相手よりも
先に突きを出して動きを止めて行きたい。
⑥20 秒 右内股蹴りが非常に良い。
⑦25 秒 内股を空振りする。空振りは仕
方ないが、この場面で追撃の蹴りが出ない
のは問題。内股を当てる事だけに意識が向
いているのだろう。
2 回戦
1
防御意識改善もみられる
60 秒
有効打率
85%
防御率
90%
90 秒
主導率
95%
①36 秒 内股で相手の体勢を崩すも追撃
が出来ない。この詰めの甘さが大きな課
題。下段突きを決めようか考えているのが
見えるが、倒れたら「下段突き」、立って
いるなら「追撃」と瞬時に判断する事が求
められる。
②39 秒 顔面殴打「警告」を受ける。
③右前蹴りはしっかりと踏み込めて蹴る
事が出来るが、左が弱い。これは修正。
④58 秒~1 分 1 秒 この時間、そして踏
込の仕方が大きな課題。踏込方も稽古して
いる形とは違うし、2 秒時間を相手に与え
ている。なぜ、この入り方になってしまう
のか一度考えて見なければならない。
⑤1 分 10 秒 左膝蹴りは強い。
⑥1 分 13 秒 左膝蹴りによる技有り。
⑦1 分 8 秒~13 秒 この間に上段系を一
つ入れて行きたい。中段に偏る傾向強し
サプライズ率
0%
①1 分 23 秒 再開後、右中段前蹴りで先
手。相手の必至の反撃にも冷静に対処し内
股で大きく崩す。この場面も最後に上段ま
で蹴る事が出来ていれば入ったのではな
いか。やはり上段ポイントを取れるところ
まで技を持って行きたい。
②再開後、相手の右下段をスネ受けしてか
ら突きへ繋ぐ。このあたりに防御意識の改
善もみられる。
この試合、ほぼ完勝といっても良い。
が、突破力が強いので正面から行きすぎる
傾向が強い。サイド展開も交えて組手を組
み立てると、さらに楽(体力的にも)に戦
えるのではないか。
組手の幅を広げる、技の選択肢を広げる
この2つがこの試合から得られた教訓だ
ろう。
本戦 対 エドアルド・スコチロフ(ロシア) 判定 0-0 引き分け
序盤
中盤
終盤
ここk
0
姿勢保持率
80%
30 秒
ガード保持率
75%
①4 秒 左上段前蹴りで先手、想定通り下
突きを中心に相手は反撃してくる。そこを
捉えて右内股で崩す。崩した所を左上段ま
で出す事が出来ていれば理想だが出ない。
②21 秒 前蹴り、膝蹴りで押し込みにい
ったところ、相手の「捨て技」で旗 2 本。
こんな蹴りで旗が挙がる事が不思議だ。
ただ下段突きが瞬時に決められない所に
詰めの甘さが見える。未だにチャンピオン
になるという覚悟が定まっていないのが
良く分かる場面。
③31 秒 右中段前蹴りで先手を取るも、
不発で相手の反撃をもらう。当てない蹴り
なのか、当てにいって避けられた蹴りなの
か不明。中途半端な技を出さない事。
④33 秒 右内股蹴りが良い。そこから繋
ぐ膝蹴りも伸びがあり良い動き。この技と
流れはこのまま伸ばして行きたい。
60 秒
有効打率
65%
防御率
60%
①42 秒 秋本の課題の一つ。内股で崩さ
れる事が多い。この場面は「技有り」判定
になってもおかしくない非常に危ない場
面。なぜ崩れるのか自問し、修正しなけれ
ばいけない。
②46 秒 この場面。気持ちが若干引いて
いるのではないか。消極的な気持ちが後ろ
から見える。「簡単に押し込めないな~、
強いな~」と少しネガティブに考えている
のではないか。ここは本人に確認したい。
③49 秒 少しの焦りが左前蹴りに表れて
いる。上体を絶対に崩さないで技を出す事
回転蹴りに対して下段突きを出したのは
良い動きだろう。手だけの反応になるのは
課題。関口のように足も反応したい。
④58 秒 相手の右下段に対し前蹴りでカ
ウンター気味に。大きく崩す。ここの上段
の追い打ちをかけたかったが技がない。
90 秒
主導率
60%
サプライズ率
0%
①1 分~1 分 18 秒 この間の打合時間の
中で打ち勝っているのは大きな成果だろ
う。突き、膝、前蹴り、右内股の4つが秋
本の大きな武器だが、押し込んでからの展
開、決定つける技がない事が大きな課題。
やはりポイントを確実に奪える技がない
と、いつまでもシーソーゲームを繰り返す
展開になってしまうのでポイントは確実
に獲りたい。そのためにも身体の柔軟性を
高める事は大いに必要であろう。膝が近的
に流れて試合中断。
②1 分 44 秒 右前で先手取るも不発。追
い打ちなし。不発であれば膝を繋ぐ等の連
続性が必要。わざわざ互いにベストポジシ
ョンでの打合に持ち込む必要性はない。秋
本も突きの打合を好むが、相手のリズムを
乱したうえで打合を行ったほうが、より効
果的に打ち勝つ事が出来るのではないか。
延長戦
延長 1 回 5-0 判定勝ち
序盤
中盤
終盤
技の仕掛け、展開単調に 休み休みの展開を行いだす
0
30 秒
姿勢保持率
75%
ガード保持率
70%
①2 分 7 秒 再開後、先手を取る姿勢は変
わらない。左蹴りは空振りが多いのが修正
点。
②2 分 8 秒~13 秒 突き→膝を軸に攻め
込み優勢に立つ。この流れから次の展開、
サイドから崩す、上に振ってポイントを取
る、上を見せてお腹を効かせる等の展開が
欲しいが現状では、突き→膝だけ。優勢な
状況下における次の展開が欲しい。
③2 分 17 秒 相手の右上段。この展開が
非常に不満。なぜリセットしなければなら
ない?相手のミスに乗じないで一体いつ
攻める?なぜ危ない上段が来ると毎回こ
の動きになる?毎回同じ。この点、全く成
長していない。途中で休憩をしたいくらい
なら、そもそも戦う事を辞めたら良い。
2 分 20 秒は「良し、いくぞ!」的な動作
だが、それを 17 秒時点を行えば良いので
あって、この 3 秒間は非常に無駄な時間を
過している。全くの無駄。
④2 分 26 秒 右上段膝蹴りも横から振る。
事前稽古では真下から垂直に曲げる蹴り
を行うのではなかったか?
3 回戦
相手の隙を突く獰猛な動きが
60 秒
有効打率
75%
防御率
70%
90 秒
主導率
80%
①2 分 28 秒 この後ろ蹴りは良く防御し
た。膝をしっかりと上げて完璧に防御出来
ている。ここは褒めたい。
だが、序盤③と構図は全く変わらない。29
秒でなぜ休む?なぜリセットしようとす
る?これは体力的にもシンドイ状況であ
ろうが、精神的に攻めていけない弱さがあ
るのではないか。本当にチャンピオンにな
ろうと思っているのか?どれくらい思っ
ているのか?中途半端に思っていてチャ
ンピオンになれると考えているのか?こ
のような動きは「甘ちゃん」の行う事だと
明確に認識しなければならない。
②2 分 40 秒 ここにも「甘ちゃん体質」
が表れている。気持ちや運動レベルに波を
つける方が疲労、摩耗するのでレベルを一
定に保ち、なおかつピークを作るように頭
の中を整理したい。
③2 分 43 秒 この場面も前蹴りを蹴って、
相手が突きを連打している所で内股を合
わせているが、相手に突きを打たせる必要
があるのだろうか?組手の質の悪さが表
れている場面。
サプライズ率
0%
①2 分 51 秒 左膝蹴りはやはり良い。大
きな武器。序盤②にもあるが、次の展開が
欲しい。
②2 分 53 秒 左足を蹴られてバランスを
崩す。この脆さは一体なんであろうか。
③2 分 58 秒 左上段膝蹴りを打つも不完
全。膝を上げているだけなので、もう少し
膝を内側に軌道を取らないと顔面には当
たらない。
④2 分 59 秒 で休憩に入る。非常に不満。
⑤3 分~3 分 20 秒まで 非常に乱戦で互
いに疲労があるが、打ち合いで秋本優勢。
この疲れている、ギリギリの場面でも技を
打てるのは非常に良いし、頑張っただろ
う。が、勝つ気があるなら何故 21 秒、22
秒のような箇所を作ってしまうのか。ここ
は畳み掛けて勝負を決めに行かなければ
いけない部分ではないのか?この最後の
部分が非常に甘い。レベルが低いと断言し
て良いだろう。
課題が多いが、この相手に延長でしっかり
と打ち勝てた事は非常に素晴らしい結果。
相手に隙をつく獰猛な動きが欲しい。
対 松本 征也(五反田) 本戦 5-0(技有含)判定負け
序盤
中盤
終盤
先手を取られ相手優勢に 警戒していた膝、前蹴りが 右下段で挽回図るも劣勢
0
姿勢保持率
80%
30 秒
ガード保持率
75%
①4 秒 相手に右中段回し蹴りで先手を
取られる。
その後、応戦の展開になるが、威力、回転、
技の幅と全てが松本優勢。前に出る圧力は
秋本が優勢。
この間のお互いに動きを見ていると秋本
は直線的に組手を展開。松本はじりじりサ
イド展開しながら組手展開。秋本の圧力を
少しずつ逃がしながら組手を行っている
のが分かる。この部分は見習いたい。
②19 秒 この場面も非常に重要。打ちあ
いの中で松本はサイド展開しつつ技を出
す事が出来る。秋本は、それが出来ない。
出来ないから対応も出来ない。これは重要
な課題。
③24 秒 右内股蹴りで崩される。この脆
さが大きな課題。また、この時点で気持ち
が引いているのではないか?
60 秒
有効打率
60%
防御率
40%
①34 秒 再開後、右上段前蹴りで先手を
取られる。秋本も技を出そうとしているが
動きが遅く、結果的に封じられた形にな
る。この場面を見ても柔軟性の欠如が組手
に大きな影響を及ぼしているのが分かる。
②41 秒 打ちあいの中で警戒していた右
上段膝蹴りをもらう。技あり判定となって
もおかしくはない場面。技を強く打つとい
う意識が強すぎて、相手に対する注意が欠
けてしまうのが精神的な課題。
③48 秒 左上段前蹴りで技有りを奪われ
る。この場面、左で待っているのは分かっ
ているのだろうが、勢いで入っていこうと
してしまう。このあたりはもう少し辛抱強
く我慢しても良かった場面ではないか。倒
れ方も昨年からの問題提起と変わってい
ない所が非常に問題。
90 秒
主導率
35%
サプライズ率
0%
①1 分 8 秒、9 秒 この場面の右下段回し
蹴りは効果的に入っている。序盤から、こ
ういった技を打てていれば展開も変わっ
ていたのかもしれない。
②1 分 13 秒 またしても右上段膝蹴りを
もらう。これも技有りを取られても良かっ
たかもしれない。中盤②と同様の展開。
③1 分 21 秒 応戦しながら左上段回し蹴
りを出すも不完全。自分でバランスを崩し
ながら蹴っているので入る可能性は非常
に少ない。柔軟性の欠如が、こういった場
面で表れてくる事を認識した方が良い。
④1 分 22 秒~24 秒 この場面を見るだけ
でもいかに完敗であったかが分かる。残念
だがまだまだ実力差があるようだ。松本と
再延長まで戦えるだけの心技体が欲しい。
*スタミナ運用については別紙参照
総評
超接線を想定していた第一関門 2 回戦を突破したのは非常に素晴らしい結果だと
考えています。が、続く 3 回戦で松本選手に勝てなかった事、自分の組手をさせて
もらえなかった事には大きな課題と修正点が残りました。
しかしながら本人なりに現状の力量を発揮し頑張ってくれたと評価したいと思いま
す。
戦い方に関して
①上段を蹴った際に崩れない
②上段を蹴られた際に止まらない
③試合中に躊躇しない
は、これから先を見据えたうえで非常に大きな課題になります。この 3 点を重視し
ながらも攻防を磨いていくよう進行して行きたいと思います。
スタミナについて
試合におけるスタミナ運用に非常に問題がある。動きにムラがあり消耗し、体力の
消耗が精神に悪影響を与えて、さらにムラのある動きをし消耗する。
柔軟性の欠如もスタミナ運用に与える影響が非常に大きいので留意したい。スタミ
ナをつけたいのであれば身体の柔軟性を高める事がまず第 1 課題とする。
*スタミナ運用概念は別紙参照の事。
攻撃面
防御面
①三日月蹴りの徹底した稽古。一発で効 ①防御技術に関しては、まだまだ改善の
かせられる技の習得が一番の目的。
余地が大きい。この点を成長させるだけ
②中に入った際の力みを抜き、素早く攻 で実力は大きく伸びるだろう。受けを行
撃に展開する。これを意識的に稽古する。 う目的を完璧に理解し、それを実行でき
③前に行くだけではなく、長谷のように るようになるまで粘り強く稽古を行って
相手の動きに合わせて、サイドへと展開、 行きたい。
自分の形に入っていく等、戦い方を研究 a.相手の技を防御する
して自分の形を作る。相手にサイド展開 b.技を「捌いて崩す→返す→攻撃」とい
された状況にも完璧に対応したい。
うサイクルを行う。
④ポイントを奪取出来る技作り。現状で 上記2つを行うための防御である事を明
は上段膝蹴りが「それ」になるのだが、 確に認識し実行出来るようにする。
これを横蹴り、前蹴り、回し蹴りでも行
えるようにしたい。
・上段回し蹴り、横蹴り、前蹴りに対し
まずは柔軟合宿に参加する事から始めて ての防御
行きたい。
・中段攻撃に対しての防御(膝受け)
・足払いに対しての対応
これに対しても対応を行って行きたい。