【授業改善プラン 長坂小学校 国語科】 (読むこと) □本校の課題 ・説明的文章を読むときに,文章の構成を理解したり,目的に応じて必要な情報を的確に読み取った りすることに課題がある。 ○改善に向けての方策 ・成果物を提示したり,学習計画表で視覚的に学習の見通しをもたせたりして,読む目的を明確にも たせる。 ・文中の言葉に立ち返って注意深い読みを促すような発問・板書の工夫をする。 ・的確な読みに迫るため,目的に応じて対話を取り入れ,理解や考えを深める。 ・書く活動を取り入れ,読み取ったことを確認したり,自分の考えをまとめたりする。 見通す ◆具体的な取組 1 本校の課題から,発達段階に合った課題を明確にし,ねらいを設定する。 (低学年) ・順序に気をつけて,内容の大体を読ませる。 ・文と写真(または具体物)とを対照させる。 (中学年) ・目的に応じて,中心の語や文を捉えさせる。 ・段落相互の関係や,筆者の意見と事実との関係を考えさせる。 (高学年) ・目的に応じて,文章の要旨を捉えさせる。 ・筆者の「意見」と,その意見の根拠・原因となる「事実」を的確に読み取らせる。 ・自分の考えをまとめた記述をさせる。 2 児童の実態を把握し,改善に向けて「見通す・学び合う・ふり返る」の学習活動を設定する。 【基本的な授業の流れ】 つかむ ①単元・本時の学習を見通す。 ・成果物の提示 ②本時の課題をつかむ。 ・学習計画表の作成 ・初発の感想の活用 考える 深める ③課題に対する自分の考えをもつ。 【自分との対話】 ④対話し,学び合う。【仲間との対話】 学び合う 実態や単元に合った入れ子構造や並行読書を取り入れる。 ふり返る ・文中の言葉に立ち返って注意深い読みを促すような 発問の工夫 ・授業の流れや,思考の過程,文章の構成等, 「学び」が見える板書の工夫 ・目的に応じて対話を入れる→読み取ったことや考えを 書かせる。 (書く活動の重視) まとめる ⑤今日の学び ・記述させる。(学習感想,または手紙・日記・吹き出し等 学習の流れに合った形で。 ) ・授業のふり返りに生かすとともに,次時の学習につなげる。 -1- 3 授業の構想 [第2学年] (1)単元名 読んで作れる 分かりやすい「おもちゃ図かん」を作ろう (2)教材名 「しかけカードの作り方」 「おもちゃの作り方」 (光村図書2年下) (3)授業形態・課題設定の工夫等 ①生活科と関連させた単元を貫く言語活動の設定 ②教材文で学習した「説明の工夫」を生かして,最初に書いた「おもちゃの作り方」の文章を 書き直していく学習活動 ③分かりやすい説明の仕方について,理解を深めるための,友だちとの対話 ④文章の順番を意識させるために,内容や手順ごとに書かせるカード(短冊)の利用 [第4学年] (1)単元名 クラブ活動の様子を3年生に伝えるリーフレットを作ろう (2)教材名 「アップとルーズで伝える」 「クラブ活動リーフレットを作ろう」 (光村図書4年下) (3)授業形態・課題設定の工夫等 ① 新聞づくりの経験や3年生との関係を生かした単元を貫く言語活動の設定 ② 初発の感想をもとにして立てる学習計画 ③ アップとルーズの特徴を的確に捉える読みを促す板書の構造化 ④ アップとルーズの特徴の理解を深めるための,クラブを同じくする者同士の対話 ⑤学習の見通しをもたせるとともに, 「はじめ・中・おわり」の構成をイメージしやすい,リー フレット(成果物)の提示 ◆授業を支える取組 1 「家庭学習・家読推進部会」 「学習環境部会」「社会科研究部会」との連携を図る。 ・家庭学習や家読について家庭の協力も得ながら,学習習慣を身につけさせる。 ・図書館を活用し,並行読書や関連図書の紹介に取り組む。 ・学習環境の整備,授業規律の基本等,共通理解のもとで取り組む。 2 折に触れ,本校の課題である「国語の特質に関する事項」について指導していく。 ・指示語,接続語,主語-述語の関係,修飾-被修飾の関係,様子を詳しくする言葉(擬声語 や擬態語) ,等を取り上げる。 ・漢字や漢数字を正しく使えるよう指導していく。 ・文末表現を適切な言い方に直させるような機会を設ける。 3 活用問題において本校の課題と見いだされた“条件に合わせて書く”活動を取り入れて行く。 ・キーワードを使わせたり,字数を制限したりして,学習のまとめや自分の考えを記述させる。 ・文章の中から,大事な語や文を見つけて書き抜かせる。 -2-
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