危険ドラッグのネット販売による地下化と青少年への広がりを警戒

平成26年度
青少年のネット非行・被害対策情報<第46号>
差出人:福井県安全環境部県民安全課
送信日:2015/1/28
警察庁の調べによると、平成26年に危険ドラッグの使用が原因と疑われる死者数は全国で
112人に上り、急増しました。
危険ドラッグは、麻薬や覚醒剤によく似た合成薬物を植物片に混ぜたり、水溶液で溶かして
液体にしたり、粉末にしたりしたもので、麻薬や覚醒剤の化学構造のほんの一部を変えること
で、「麻薬や覚醒剤ではない」として、お香やハーブなどと、一見すると人体に無害な製品を
装って売られています。吸ったり飲んだりしたことで、意識障害、嘔吐(おうと)、けいれん、
呼吸困難などを起こして、重体に陥る事件や死亡する事件が起きており、さらに、使った本人
が苦しむだけでなく、幻覚や興奮のために他人に暴力をふるったり、車を運転して暴走し、ひ
き逃げや死亡事故などの重大な犯罪を引き起こしています。
危険ドラッグの使用が原因と疑われる死者数(警察庁調べ)
平成24年
8人
平成25年
9人
平成26年
112人
(※1)対象は、変死体が見つかった現場で危険ドラッグや袋が見つかったり、死亡前の状況や関係者の証言な
どから使用が認められる事案
(※2)平成26年8月から各都道府県警に報告を求め、それ以前はさかのぼって集計しているため、平成24・
25年は実態より報告数は少なくなっているとみられる
危険ドラッグの販売店数は、薬事法改正による規制や取締り強化等の影響から、昨年3月時
点の215店から同年12月時点の29店に激減(厚生労働省調べ)したが、インターネット
販売等で摘発を免れて営業を続けようとする業者が多く、乱用者による事件や事故が後を絶ち
ません。
今後、危険ドラッグが、インターネット等を通じて青少年に広がることが懸念されます。
周りの大人が、青少年に危険ドラッグに絶対に手を出してはいけないことを教える等適切
な対応が必要です。
【本情報は、1月25日付け福井新聞、1月8日付け東京新聞等を引用しています】
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【担当】福井県安全環境部県民安全課
高松
電話:0776-20-0745(直通)メール:[email protected]
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