生き方を考える、生き方を変える 昨日12日(火)から2年生全員が就業

生き方を考える、生き方を変える
昨日12日(火)から2年生全員が就業体験(インターンシップ)を行っています。高等学校
学習指導要領では、インターンシップ等の多様な体験の機会の充実を図ることが次のように明示
されています。
学校においては、地域や学校の実態等に応じて、就業やボランティアにかかわる体験的な学習
の指導を適切に行うようにし、勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ、望ましい勤労観、
かんよう
職業観の育成や社会奉仕の精神の涵養に資するものとする。
生物生産科は近隣の農家を中心に21事業所、環境土木科は建設・土木・造園関係に15事業
所、総合学科は自分の将来の進路を視野に入れ57事業所のご協力のもと今回実施しています。
このような、職場体験活動は中学校でも実施されていますが、高校生になるとより専門性が高
くなり、将来の進路や職業を見据えた体験学習になります。これが、就業体験(インターンシッ
プ)であり、高校生が社会人・職業人として自立していくために、地域や産業界などの協力を得
ながら実施します。
インターンシップという体験をとおして、その職業において必要な知識・技術・技能を認識す
ることができ、自分の目指すべき方向を明確にすることができます。このことをとおして学ぶこ
との意義や重要性を再認識することも今回のインターンシップの狙いの一つです。教科の学習と、
職業において必要となる知識・技術・技能の総合化を図り、学習意欲の向上につなげます。
さらに、生徒たちは、生産性、正確さ、服務規律など様々な面で学校よりも遥かに厳しい姿勢
が求められます。社会と自己のつながりを学び、自己の働きぶりが、学校とは違う評価をされた
りするような体験をとおして、また、職場でプロフェッショナルな姿勢を目撃し、勤労観・職業
観を育成してほしいと思います。
これまでの私の経験から、このインターンシップをとおして考え方がかわり、将来の目標がは
っきりした生徒が多くみられます。
「社会のルールや職場でのマナーなど今までの自分が甘かった
ことを自覚した。
」
「漠然としていた仕事が、絶対にこの仕事に就きたいと変わりました。
」などの
感想が多く出されます。
ちなみに、腰パン(今ではほとんど見かけませんが)
、シャツ出し、時間があったら眉を加工・・・。
だらしのない高校生活を送り、父親に高校を辞めろとまでいわれた生徒が、インターンシップで
自分の考え方の甘さに気づき、曖昧だった進路が明確になり、大学に進学し、今では希望する職
業に就いている者もいます。
生徒の生き方を変える要素もこのインターンシップは含んでいると思います。
生物生産科
環境土木科
総合学科