11号

めざす幼児像 「いっしょけんめい取り組む子
かんよう
最後までがんばる子
はっきりと話す子
諫早幼稚園だより №11
平成27年7月17日
文責 園長 小川 太洋
http://www.isahaya-snet.ed.jp
/school/k-isahaya/
やさしく思いやりのある子」
教育目標
「心身ともに健やかで
輝く幼児の育成」
さあ、夏休み!
~家で地域で
たくさん遊ぼう~
足早に1学期が過ぎ去りました。心
配された台風の影響もなく、本日無事
1学期終業式を終えることができまし
た。
明日から長い夏休みに入ります。ご
家庭でのふれあいを増やし、普段でき
ない体験をたくさんし、楽しい生活を
過ごしてほしいと思います。夏休みの
過ごし方については、先日学級懇談会
ハイチーズ!最後に晴れてよかったです。
の折りプリントにてお知らせしたとお
りですが、次のことについては、再度
確認ください。充実した夏休みとなるようお願いし 3 知らない人にはついていかない。目の届くとこ
ます。
ろで遊ばせてください。
1「早寝・早起き・朝ごはん」を心がけましょう。 4 水の事故には絶対にあわない。水遊びは子供だ
生活のリズム作りが何よりも大切です。テレビ・
けでは絶対にさせない。一緒にいても目を離さな
ゲームは時間を決めて。
いようにしましょう。
2 交通事故にあわないように気をつけましょう。 5 危ない場所では遊ばない、火遊びはしない。
道路ではお子様と手をつないで歩いてください。
子供の周りには危険がいっぱいです。
消防車が来たよ!!
7月15日、保育所と合同で要
請避難訓練を行いました。最
後に、消防車を見学し、クラ
スごとに消防車を前に記念撮
影をしました。子どもたち
は、一様に「かっこいい!!」と
連発していました。消防署の
方と一緒に、火災予防につい
ての知識を学びました。
子どもさんが小さくなってすみません。
どこに写っているかお分かりでしょう
か?HPにアップしておきます。
そら組
にじ組
ほし組
つき組
1学期間、教職員一同大変お
世話になりました。夏休み期
間中、御家族で楽しいひと時
をお過ごしください。
はな組
裏面もお読みください
シリーズ「子育て」(3)~共に考えましょう~
子育てにおいて知っておきたい二つの事柄
子育てのお母さんたちから相談を受けることがあ
ります。よくある相談のひとつが、子育てに関する
本や講座をとおして勉強をされたお母さんたちか
ら、自分が今まで子どもにやってきたことが間違っ
ていたと知り悔やむものです。
「何度か子どもをたたいたことがあってそれを後
悔しています。子どもに対して取り返しがつかない
ことをしてしまったので、子どもの性格への影響が
心配なんです。」
「子供が小さいころ、あまり抱っこをしてあげま
せんでした。だから将来子どもに、何か問題が出る
のではないかと心配です。」
確かに、子どもはたたかない方がよいのは事実で
す。叩かれた子どもは、恐怖と怒りを心の中に抱え
込んで育ちますから、その影響がないとはいえない
でしょう。親からしっかりと抱っこされることで、
子どもの心の根っこに安心感が醸成されます。小さ
いころの抱っこは心の土台をつくる働きをし、思春
期以降の情緒の安定に関係します。そして大人に
なった後も影響を与え続けます。だから抱っこが少
ないことは、子どもの心の安定に影響があるかもし
れません。
しかしながら、はっきり知っておいてほしいの
は、子どもに対して取り返しがつかないことはない
ということです。小さいころに抱っこが少なかった
ことを取り戻すのは、ちょっとだけ時間はかかるか
もしれませんが、取り返しがつかないことはありま
せん。
ある夫婦は、中学生になった娘のことで悩みを抱
えて相談に訪れました。娘が強い不安感とゆううつ
感、何事にもやる気が出ないことを訴え始め、自分
の部屋でふさぎ込むことが多くなり、次第に学校に
も行き渋るようになってしまいました。夫婦は、必
要以上には自ら言葉を交わそうとしなくなった娘に
何が起きているか知るために何度も話しかけました
が、娘は何も応えてくれません。そんなある日、何
度も話しかけてこようとする母親に対してイライラ
した娘は、声を荒げ「私だって生まれてきたくな
かった!」と怒鳴りました。娘の感情的な態度に
ショックを受けた夫婦は、娘に対して接し方を変え
るために話し合いをしました。話し合いを通して、
娘に対して今まで厳しく関わることが多く、幼少期
から抱っこやスキンシップなどの愛情の表現が足り
ていなかったことを反省し、それを改善することに
しました。その後夫婦は、娘に繰り返し何度も「愛
してる」と言葉で伝え、積極的にスキンシップをし
ていきました。そうして半年ほど経ったころ、その
ような両親のかかわりに拒否的だった娘の態度が好
意的なものに変わっていき始めたころ、娘の情緒は
倉成
央
安定し始め、笑顔が増えていき、学校に行こうとす
る姿勢も見え始めました。
もし、過去の関わり方に問題があったとしても、
後からでも取り返しがつく。今問題があってからで
も改善できる、子どもとの関わりについて、やり直
すのに遅すぎるといことはない、ということを理解
することは大切です。
そしてもうひとつ、子育てにおいて大切なことが
あります。親が子供に示すことができる、子どもに
一番大切な態度は何でしょうか?それは親自身が幸
せに生きているという態度をみせることです。例え
ばお母さん自身が幸せになること。それは人生を幸
せに生きるということを教えているのと同じことで
す。子どもは、親の言動を通して、自分について、
そして世の中についてどのようなものであるか決断
するといわれています。そして子どもは、自分が決
断したとおりに人生を生きていくのです。もし子供
から見て、親がつらいことを我慢して生きていて幸
せそうに見えなかったら、それは人生がとても苦し
くつらいものであるということを教えていることと
同じです。すると多くの場合、子どもは成長した
後、本当につらい人生を我慢しながら生きていくこ
とになります。我慢する姿を見せ続けるというの
は、子どもに対して「人生は自分の欲求を抑えて我
慢して生きるものなのだ」と教育しているのと同じ
ことなのです。
幸せに生きる姿を見せるというのは、幸せな振り
をするということではありません。例え表面上幸せ
にふるまっても、子どもは本当のところを見ぬいて
しまいます。毎日を幸せに生きている姿を見せるに
は、本当に自分が幸せに生活することが大事です。
今まで私は、「子どものために離婚は思いとどまっ
た方が良いのでしょうか?子どもは父親がいないと
寂しい思いをしますよね。」といった相談を何度か
受けたことがあります。この時に私は、「確かに父
親がいないと子どもは寂しい思いをします。私は片
親でも幸せに生きている子どもを何人も知っていま
す。しかし両親がいても幸せでない子供も多く知っ
ています。父親がいるかどうかより子どもにとって
大切なのは、お母さんが幸せであることです。だか
ら別れるのと別れないのとどちらがお母さんにとっ
て幸せかで決めた方が良いのです。」と回答してき
ました。子育てにおいて一番大切なこと、それは親
自身が幸せに生きることです。子どもと一緒の生
活、家族と一緒の生活、毎日の生活を楽しく幸せな
ものにしてください。
(長崎女子短期大学保護者支援・教育研究所発行
「そして親になる」より)