第2章 基本課題4 (ファイル名:6kihonkadai4 サイズ

基本課題4
男女が働きやすい職場環境の整備への支援
現状と課題
男女雇用機会均等法や育児・介護休業法の改正など、法制度の整備は進んでいますが、募集
や採用、配置、昇進などの雇用機会や待遇において、性別による差別は解消されていません。
また、男女の賃金格差は縮小しつつありますが、平成25年において一般労働者(注)の女性の賃
金が男性の71.3%と格差は依然として存在しており、先進諸外国と比較してもその格差は大き
い状況です。
市男女共同参画アンケートにおいても職場における男女の地位の平等感では、「男性優遇」
と回答した割合は6割を超え、就職活動においても5割を超える結果となっています。また、女
性は男性に比べて非正規雇用に就くことが多く、正規雇用と非正規雇用の格差が男女間の賃金
格差につながっていたり、女性の貧困の背景の一つとなっています。
「働きやすい社会環境をつくるために重要なこと」を尋ねた同アンケートでも、「女性の労
働条件を向上させること」が最も多い結果となっています。制度上は整備が進んでいる就業環
境を実質的に確保するために、また、非正規労働者の雇用環境を整備するために各種法制度の
周知、啓発及び情報提供等を行う必要があります。
一旦離職した女性の再就職については、仕事をしていなかったブランクへの不安が生じた
り、意欲はあっても希望する仕事に就くことが難しいなど再就職を阻む状況が多くあります。
就業を希望する女性の就職活動や不安解消のための支援や情報提供を行う必要があります。
(注)常用労働者のうち短時間労働者以外の者。短時間労働者は1日の所定労働時間が短い労働者又は1
日の所定労働時間が同じでも1週の所定労働日数が少ない労働者(賃金構造基本統計調査)
現状データ
職場における男女の地位の平等感
男性の方が非常に優遇されている
平等
女性の方が非常に優遇されている
未回答
12.6
どちらかといえば男性の方が優遇されている
どちらかといえば女性の方が優遇されている
わからない
49.1
0%
20%
19.7
40%
60%
6.1
1.3
7.5
80%
(%)
3.8
100%
(平成25年 市男女共同参画アンケート)
大府市における男女別年齢階級別労働力率※
120.0
94.1
100.0
95.3
95.9
95.6
83.5
80.0
70.2 60.0
95.7
73.3 71.1 60.4 63.0 70.5 95.7
71.9 0.0
26.2
16.0 80.6
63.0 48.4 40.0
20.0
93.4
女性
男性
54.3
30.7 33.8
19.1 20.9
9.8 14.2
6.4 8.8
2.9 (平成22年 国勢調査)
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施策の方向(9)職場における男女の均等な機会と待遇の
確保
職場における性別による差別的な待遇を解消するよう、環境整備に向けての啓
発を行います。
具体的施策
1
職場での性差別解
消のための啓発、
情報提供
施策の内容
・雇用機会や待遇における性別による差別や不利
益な取扱いが行われることがないよう、事業者及
び労働者に対し必要な法制度の周知を図る。
・非正規雇用における雇用環境の整備について、
関係機関と連携し、情報の周知、啓発を行う。
数値目標
1
担当課
商工労政課
現状値
(平成25年度)
目標値
(平成32年度)
19.7%
25%
職場における男女の地位の平等感(市男女共同参
画アンケート)
施策の方向(10)女性の就業機会の拡大
女性の就業希望を実現できるよう、就業支援を積極的に進めます。
具体的施策
1
就業・再就職支援
の充実
施策の内容
・求人情報の提供やセミナーの開催など、ハロー
ワークと連携し、女性の就業や再就職についての
支援を充実させる。
数値目標
1
担当課
大府市における女性30代の労働力率※(国勢調
査)
商工労政課
現状値
(平成22年度)
目標値
(平成32年度)
61.7%
70%
事業者の役割
・労働に関する法制度を守り、男女平等の労働環境を整備しましょう。
※
労働力率:「15歳以上人口」に占める「労働力人口」の割合。「労働力人口」は「就
業者」と「完全失業者」を足したもの。
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