「日本の活力創造総合戦略」中間取りまとめ(概要)「日本の活力創造」特命委員会 -若者に夢を・日本に希望を、日本の可能性に挑戦- 日本の活力を創造するには、内需の拡大が重要となるが、従来型の枠組みでは限界があり、新たな発想に基づく「新需 要創出型の内需拡大策」が必要である。 そこで、日本の強み、わが国に眠っている力を活かし、これまで捉えきれていない新時代のニーズをつかむことに着目 した総合戦略を構築する。 具体的には、大きな潜在的ニーズがある領域を5つ特定し、それを新需要へと変えるための政策パッケージを検討した。 この総合戦略によって、若者には夢を与え、日本全体には希望の道を示す。また、地域活性化にも貢献をする。 新需要創出の5つの突破口(新需要創出・成長力引上げの5本柱) 「環境技術先進立国戦略」 「メードインジャパン拡大戦略」 特に環境に関して、「課題解決先進国」となるべく、強みをさらに伸ばすための技 術革新と市場化を集中支援し、世界一の「クリーン・エネルギー産業」を創造する。 【具体的施策】 ○世界一の先端技術群の開発 (先進原子力発電、次世代自動車、革新的太陽光発電など) ○クリーンエネルギー産業の国際展開支援 ○環境にやさしい日本型住宅モデルの発信(エコハウス等) サービスや農業分野等の内需型産業に関し、新しいステージのMade in Japan (信頼感・安心感や文化に裏打ちされた高い付加価値)を生みだし、これまでに ない外需を獲得する。 【具体的施策】 ○文化と組み合わせた新時代の食産業の創造と輸出拡大 ○海外の患者向けの先端医療サービス拠点づくり ○ジャパンファッションのトレンド発信 ○日本e物産市(地域・起業家と都市・世界をつなぐ) ○海外市場開拓の総合支援プログラム 「新世代資源戦略」 「国民生活にやさしい規制改革戦略」 資源と食料インフレにより、価格競争力が復活し、再評価されている米、木材、 エネルギー・鉱物、水などの資源について、新たな需要を創出する。 特に、米については、水田農業を取り巻く閉塞感や国民の食料不足への不安解 消、にぎわいのある農村の復活を目指す。 【具体的施策】 ○米の新需要の創出プラン (米飯の需要拡大・米粉・飼料米等・輸出・援助・技術開発) ○エネルギー・資源の自給率の向上、攻めのレアメタル戦略 ○林業・国産材の再評価と新たな需要創出 (木造住宅の再評価・資源(木質バイオマス等)・輸出) 安全安心・医療・環境に関する新技術と市場との壁を下げる改革、規準のス ピーディな整備など、国民生活にやさしい規制改革を進める。 国民に、安心な生活、楽しみながら健康づくりができる生活、エコ(環境)を自慢 できる生活、便利な生活を提供する。 【具体的施策】 ○各種のロボットの安全基準づくり-「ロボット実証実験都市」 ○環境へのやさしさの見える化(「カーボンフットプリント(炭素の足跡)」) ○木材や木材を多用した在来工法(古民家)の再評価 新需要への挑戦を支える3つのインフラ(交通革新、地域コミュニティ、人財) -交通インフラの革新 ○リニア・モータカーの早期実現 -アジア・ゲートウエイ構想推進の加速 ○航空のイノベーション ○貿易手続きの改革 -挑戦する地域コミュニティ(「ベンチャー・コミュニティ」)への支援 -挑戦する人財を育てる仕組みづくり(「先進人財立国」) ○新技術や新たな発想を活かした次世代のコミュニティ作り ○地域の産学労が連携する職業教育 (テクノ・イノベーション特区、環境先進都市、e創造空間、 ○グローバル・サービス大学院 健康づくりの街、絆再生のコミュニティ、農商工観光連携)
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