『第2次 とよあけ健康 21 計画』の目指す姿 - 豊明市

第 3 章 『第2次 とよあけ健康 21 計画』の目指す姿
⑴ 10 年後に目指す姿
『のばせ健康寿命!安全で安心して暮らせる とよあけまちづくり』
●子どもから高齢者まで、個人・産業・学校・行政などの絆を実感できるまちを目指します。
●行政や地域における縦社会から、横の連携やつながりに重きをおいた政策を目指します。
●個人の健康づくりに対する意識を高めると同時に、地域の環境整備を強化することで自然に健康づくり
を実践しているまちを目指します。
⑵ 重点課題
第2章でまとめたとおり、第2次での重点課題を
①死亡率の高い女性の胃がんをはじめ、各種がん対策の強化
②壮年期の早期死亡の原因となり得る虚血性心疾患・脳血管疾患等の予防
とします。さらに、
③個人で取りくむだけでなく、社会環境の整備による健康づくりの普及
を加えていきます。
⑶ 課題解決のための取り組み
上記の課題を解決するために、①検診(健診)、②食生活、③運動、④たばこの 4 分野から具体的対策を
講じることにしました。また、どの分野においても個人が取り組む健康づくりと共に環境対策も導入しまし
た。よって、計画の評価指標においても、市民の行動目標と環境目標の両方を重視しています。
❶ 検診(健診)
となりの人を、誘って受ける楽々検診(健診)
❷ 食生活
よい食生活、+片手いっぱいの野菜から
プラス
『と・よ・あ・け』
この 4 つをスローガンに
健康づくり計画スタート
じゃ!
❸ 運動
ある
歩きたくなるまち、あなた流の運動習慣がみつかる !
❹ たばこ
けむり(たばこ)についての正しい知識の普及と
思いやりで卒煙をサポートするまち
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第4章 健康づくりの具体的目標と対策
生活習慣及び地域資源の活用
と
⑴ がん検診や健診の受診
よあけの
となりの人を、誘って受ける楽々検診(健診)
と
∼家族や友人、地域で声を掛け合って
楽しく受けられる『楽』と身近で気軽である『楽』を目指します∼
これまでの取り組み
豊明市で実施しているがん検診・一般健康診査・その他の健診の流れ
がん検診
項 目
内 容
胃がん
胃部 X 線(バリウム)
大腸がん
便潜血(2 日法)
一般健康診査
対象者
項 目
40 歳以上男女
肺がん
胸部 X 線
乳がん
視触診・マンモグラフィ 40 歳以上女性
子宮頸がん 細胞診
20 歳以上女性
子宮体がん 細胞診
20 歳以上女性
前立腺がん 血液検査
50 歳以上男性
35 ∼ 39 歳健診 ・問診
・診察
・尿検査
・身体計測
特定健診
・血圧検査
・血液検査
など
はつらつ健診
〈保健指導〉平成 25 年度現在
・健診結果説明会
・にこにこスリム教室
・優しい腎臓病教室
〈要精検〉
受診勧奨
肝炎ウイルス検査、骨粗しょう症検診や
節目歯科健診等も実施しています。
慢性腎臓病(CKD)対策
内 容
対象者
35 ∼ 39 歳の人
40 ∼ 74 歳で、
豊明市国民健康保険
加入者
後期高齢者医療
加入者
〈要医療〉
受診勧奨
〈保健指導効果(実施例)〉
平成 23 年度にこにこスリム教室(30 名参加)
体重:平均 1.6㎏減 腹囲:平均 1.0㎝減
約 70%の人が減少の変化あり!
…地元医師会との共催事業
ね ら い 豊明市は人工透析が愛知県と比較して高いという特徴があるため、新規透析患者数の減少を目的とします。
対 象 者 特定健診受診結果から腎臓機能低下と判断された方
実施方法 ①「CKD 対策委員会」にて医師会と定期的に協議を実施(平成 24 年度から)
② CKD 対策委員会にて豊明市独自の判定基準を設定し、平成 25 年度の特定健診の結果から、
その判定基準に基づき医師会と健康推進課の役割分担を決め、取り組んでいます。
主な健康推進課の取り組み
「やさしい腎臓病教室」を開催(8 月∼ 2 月)
延べ 11 回開催 対象人数 420 人 参加実人数 180 人(述べ 664 人)〈見込み〉
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基本的な考え方
豊明市では、女性の胃がんや男性の胃がん・結腸がんによる死亡率が高い傾向にあります。また、虚血性
心疾患・脳血管疾患・人工透析患者の発生率は県と比較して高くなっています。
がんや虚血性心疾患・脳血管疾患等を予防するには、がん検診や特定健診の結果から対策を講じる必要が
ありますが、豊明市におけるがん検診受診率は 2 ∼ 3 割、特定健診受診率は 4 割程度です。
病気の早期発見・重症化予防を図るため、家族や友人、地域で声を掛け合って、より多くの人が検診(健
診)を受けることを習慣化できるよう、環境づくりを行います。
今後の目標
●自己管理のために検診(健診)を受けることを習慣化します。
評価指標
健康・行動目標
環境目標
指 標
受診率の
向上
現状値
目標値
男性 32.6%
男性 40.0%
(平成
24
年度)
(平成
34 年度)
胃がん
検診
女性 19.5%
女性 40.0%
(平成 24 年度)(平成 34 年度)
特定
健診
指 標
現状値
目標値
がん検診や特定健診
0 地区
全 11 地区
受診を促す PR 活動
(平成 25 年度)(平成 34 年度)
をする地区の増加
第Ⅱ期特定実施
計画に準ずる
42.2%
〈参考〉
(平成 23 年度)
平成 29 年度
24.0%
目標達成のための取り組み
●集団方式及び医療機関方式において、土曜日・日曜日の開催も実施し、より多くの人が受けやすい体制
づくりに努めます。
●国民健康保険加入時等の節目時期を利用して、医療費状況や市民の健康状態を説明していきます。
●がん検診や特定健診の問診を利用して、互いの検診(健診)受診を勧奨するメッセージを掲載していき
ます。
●検診の内容や有効性・リスクなど、広く正しく伝えていきます。
●全庁的なつながりをより深め、市が実施する様々な事業において PR 活動を行います。
●予防に関する情報提供や検診受診の必要性について、市民コーナー等での放映を行います。
●地域や商工会等と連携し、積極的に PR 活動を実施します。
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生活習慣及び地域資源の活用
と
よあけの
よ
⑵ 食生活
よい食生活、+片手いっぱいの野菜から
プラス
∼選び、味わい、楽しめる食環境を目指します∼
これまでの取り組み
児童福祉課
●保育園で作物を育てて収穫したものを食べることで、
幼児期から「食」に感謝する心を育てています。
給食センター
●学校給食や授業を通して、健康で過ごすための食事を学ぶ
きっかけ作りをしています。
産業振興課
●地産地消を推進するため、調理や作物を育てる活動を行っています。
健康推進課
●生活習慣病予防のため、市民に教室や個別指導を通してバランスのよい食事をとるための方法を伝えて
います。
高齢者福祉課
●介護につながる疾病を予防するため、高齢者に合った食事を伝達しています。
食生活の現状 《朝食の欠食状況》
男性
(%)
20
18.1
18
13.8%
13.8%
16
14
12
10
8
6
4.1
4
2
女性
設楽町
扶桑町
新城市
東栄町
孝田町
大口町
知多市
阿久比町
犬山市
豊川市
長久手市
尾張旭市
愛西市
美浜町
江南市
岡崎市
春日井市
弥富市
東浦町
日進市
瀬戸市
一宮市
小牧市
蟹江町
豊橋市
常滑市
蒲郡市
大府市
稲沢市
武豊町
西尾市
豊根村
あま市
岩倉市
東郷町
津島市
東海市
北名古屋市
豊明市
愛知県
安城市
大治町
清須市
みよし市
田原市
碧南市
刈谷市
半田市
豊田市
名古屋市
高浜市
知立市
南知多町
飛島村
豊山町
0
(%)
12
10
8
9.1
6.4%
6.2%
6
4
2.4
2
設楽町
東栄町
新城市
扶桑町
孝田町
弥富市
愛西市
大口町
田原市
犬山市
豊川市
蟹江町
豊根村
長久手市
江南市
岡崎市
阿久比町
尾張旭市
知多市
豊橋市
あま 市
小牧市
東郷町
常滑市
西尾市
美浜町
大府市
稲沢市
瀬戸市
東浦町
日進市
清須市
春日井市
東海市
蒲郡市
武豊町
豊明市
安城市
津島市
一宮市
北名古屋市
愛知県
知立市
碧南市
豊田市
岩倉市
高浜市
みよし市
刈谷市
大治町
半田市
名古屋市
豊山町
南知多町
飛島村
0
健康日本 21 あいち新計画より
豊明市の朝食の欠食割合は、男性 13.8%(県平均 13.8%)、女性 6.2%(県平均 6.4%)です。
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基本的な考え方
食生活は、生命を維持し、市民が健康で幸福な生活を送るために欠くことのできない営みです。
生活習慣病を予防し、健康寿命をのばすためには、すべての市民が良好な食生活を実践できる力を育み、
食を通してのつながりを大切にする環境づくりが大切です。
プラス
食に関する情報提供をし、『+片手いっぱいの野菜』をとることを意識するように普及していきます。
今後の目標
●それぞれの世代や健康状態に合わせて、食事を選択できる力が身につくようにします。
●食を通して人・食材・地域などのつながりを大切にします。
評価指標
健康・行動目標
指 標
環境目標
現状値
目標値
男性 10.5%
男性 9.8%
小学5年生の
(平成 23 年度)(平成 34 年度)
肥満傾向にある者の
女性 4.0%
女性 4.9%
割合の減少
(平成 23 年度)(平成 34 年度)
指 標
ヘルシーレシピの
設置場所の増加
現状値
目標値
0 か所
8 か所
(平成 25 年度)(平成 34 年度)
男性 13.8% 男性 10.0%
朝食を抜くことが
(平成 21 年度)(平成 34 年度)
週3回以上ある人の
女性 6.2%
女性 5.0%
割合の減少
(平成 21 年度)(平成 34 年度)
第Ⅱ期
特定実施計画
メタボリックシンド
に準ずる
29.0%
ローム該当者及び
(平成 23 年度)〈参考〉
予備群の割合の減少
平成 29 年度
24.0%
目標達成のための取り組み
●各課、企業、商工会などと連携し、生活スタイルに合わせて食育を実施します。
●ホームページなどに食に関する情報を広く市民に周知します。
プラス
●「+片手いっぱいの野菜」を食べることを普及します。
●ヘルシーレシピを提供する場を増やします。
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