News Release 日本語版ツイッター@JLLNews_JP 2015 年 6 月 1 日 報道各位 JLL (ジョーンズ ラング ラサール株式会社) JLL、日本の商業用不動産投資に関する分析レポートを発刊 2015 年第 1 四半期の海外投資家比率は 2007 年以来の 30%台 対日本投資額の 84%が東京圏に集中 総合不動産サービス大手の JLL(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 河西利信)は、日本の 商業用不動産投資を分析したレポート「Japan Capital Flows」を発刊いたしました。当レポートは、今後 四半期ごとに最新の状況を分析し、発行いたします。 2015 年第 1 四半期レポートのハイライトは以下の通りです。なお、一部情報は、2015 年 5 月 11 日配 信の「世界の不動産投資額(2015 年第 1 四半期 確報)」でも発表しております。 日本の 2015 年第 1 四半期の投資額は、前年同期比 6%増の 129 億ドル、円建てでは 23%増の 1 兆 5,400 億円※1 となった。第 1 四半期における投資額は 2013 年から 3 年連続の増加となり、 2008 年以来の高水準となった。(図表 1) 世界の都市別に投資額をみると、東京の 2015 年第 1 四半期の投資額は 85 億ドル、円建てで は 1 兆 100 億円となり、ニューヨーク、ロンドンに続き、第 3 位となった。アジア太平洋地域では、 唯一東京がトップ 10 に入り、存在感の大きさを示している。(図表 2) 2015 年第 1 四半期の投資額を購入者属性別でみると、上場リートが 21%、私募リートが 39%、不 動産会社が 29%となり、私募ファンドが存在感を高めている。私募リートの新規組成や既存の私 募リートによる取得が相次いでおり、これが私募ファンドによる投資額を押し上げた一因となった。 株式市場の影響を受けづらい私募リートが長期投資を前提とするまとまった資金の受け皿として プレゼンスを高めている。(図表 3) 2015 年第 1 四半期の海外投資家による物件取得額は 4,600 億円で、市場全体の約 30%を占め、 2007 年以来初めて 30%台の水準となった。(図表 4) 2015 年第 1 四半期のセクター別の投資額は、オフィスに対する投資が全体の 57%を占め、次い でリテール 25%、物流施設 10%、ホテル 4%となった。オフィスに対する投資割合は 2014 年比で は減少しているものの、投資額自体は増加している。 2015 年第 1 四半期の日本国内商業用不動産への投資額のうち 84%を東京圏※2 が占めており、 さらに投資額全体の 42%は東京 5 区※3 に集中した。一般的に投資市場が過熱すると地方圏へ の投資が拡大すると言われるが、現時点では地方圏への投資姿勢は引き続き慎重であると考 えられる。(図表 5) 今後も不動産価格上昇および投資額増加は続くとみられ、2015 年通年の日本の商業用不動産 投資額は、15%増の 5.5 兆円前後と予測している。(図表 6) JLL リサーチ事業部アナリスト 伊藤翔は次のように述べています。 「これまで JLL では世界の商業用不動産投資を分析したレポートに関するリリースを四半期ごとに 行ってまいりましたが、国内不動産プレイヤーや報道各社から日本の不動産投資調査に対する問い 合わせを多くいただく状況が続いていることから、このたび日本独自の不動産投資調査レポート 『Japan Capital Flow』を発行することになりました。 金融緩和を背景とする国内の潤沢な投資資金に加え、海外からの資金流入増加も続いており、不 動産投資市場は活況を呈しております。東京都心部に存するオフィス、リテール等の大型取引が投 資額をけん引しており、今後も不動産価格上昇を引き金とする大型物件の供給増加により、国内不 動産投資額は増加傾向で推移するものと予測されます」 図表 1:日本国内の投資総額推移 図表 2:都市別投資総額ランキング 図表 3:購入者属性別投資額割合 図表 4;海外投資家投資額推移 図表 5:セクター別投資額割合推移 図表 6:地域別投資額割合 ※1 2015 年第 1 四半期為替レート:2015 年 1 月 1 日~2015 年 3 月 31 日平均(1 ドル 119.17 円) ※2 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 ※3 千代田区・中央区・港区・渋谷区・新宿区 レポートの詳細は当社ホームページをご覧ください。 www.joneslanglasalle.co.jp この件に関する問い合わせ先: 広報担当(エイレックス)仙頭・西田 電話:03-3560-1289 JLL グループについて JLL グループ(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービ スをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界 80 ヵ国、従業員約 58,000 名、230 超拠点で展開し、年間 の手数料収入は約 47 億米ドル、総売上高は 54 億米ドルに上ります。2014 年度は、プロパティ・マネジメント及び企業向け ファシリティ・マネジメントにおいて、約 3 億 1,620 ㎡(約 9,486 万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,180 億米ドルの取引 を完了しました。JLL グループで不動産投資・運用を担当するラサール インベスト マネジメントは、総額 553 億米ドルの資産 を運用しています。JLL は、ジョーンズ ラング ラサール インクの企業呼称及び登録商標です。 JLL のアジア太平洋地域での活動は 50 年以上にわたり、現在 16 ヵ国、81 事業所で 30,000 名超のスタッフを擁しています。 2014 年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックでは 7 ヵ国・地域で「最優秀不動産コンサルタント賞」 を受賞、 また 2013 年ユーロマネー・リアルエステート・アワードにおいては 9 つの賞を受賞しました。詳細な情報はホーム ページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp
© Copyright 2024 ExpyDoc