地歴公民(地理) 一橋大学 (前期) 1/3 Ⅰ 5 10 15 20 25 1コーヒー豆=X,茶=Y 2ア=ブラジル,イ=ベトナム,ウ=インドネシア, エ=コートジボワール,オ=ケニア,カ=トルコ 3中国やインドが経済成長による国内消費の増加から生 5 産を拡大し,ケニアとベトナムは安価で加工飲料向けの 生産・輸出を増加させたが,高級品中心のスリランカの 伸びは鈍い。消費はロシア・アメリカ・中東諸国でも拡 大しているが,伝統的な輸入国のクは減少している。 4近年工業化が進み地下資源に恵まれるイ・ウは工業製 10 品や資源の輸出が多く,外貨収入におけるこれらの農産 物の占める割合が低いため影響は小さい。一方,エとオ は農業が中心でモノカルチャー経済の性格が残り,これ らの輸出が国の経済に与える影響も大きい。 5生産物の価格変動が激しく不当に安く買いたたかれや 15 すいので,生活が不安定化しやすく,低賃金労働や児童 労働の問題や乱開発による環境破壊を招きやすい。 ©河合塾 2016 年 地歴公民(地理) 一橋大学 (前期) 2/3 Ⅱ 5 10 15 20 25 1シェンゲン協定。パスポート提示などの国境管理を廃 5 10 15 止し人の移動の自由化を目指した。 2A=「貧困」状態,B=製造業従業者, C=65 歳以上人口,サ=ルーマニア,シ=チェコ, ス=ブルガリア,セ=エストニア 3新規加盟国は経済的に貧しく,EU 内部の地域格差が拡 大したことで,工業基盤が整いながら従来の加盟国に比 べ賃金水準が低く若年労働力が豊富なチェコなどへ工場 が移転し,工業化が遅れ貧困層の比率が高いルーマニア などからは既存の加盟国へ労働力の流出が進んだ。 4スペインやイタリアは,2008 年のリーマンショック以 前は経済成長により流入が増加傾向だったが,以降は流 入は減少し流出は増加した。ドイツは,新規加盟国から の流入規制の解除といち早い経済回復により流入が増加 した。ポーランドは,より貧しい東欧からの流入が増加 する一方,ドイツなどへの流出が増加した。 ©河合塾 2016 年 地歴公民(地理) 一橋大学 (前期) 3/3 Ⅲ 5 10 15 20 25 1日本は山がちな地形で降水の多くがそのまま海へ流出 するため有効利用がしづらいことに加え,農地は水田と しての利用が多く,仮想水が多く含まれる農畜産物のた めの耕地や放牧地の確保が難しい。稲作農家が多い日本 5 では兼業化も進んでいるほか,従事者の高齢化が進み零 細経営が多く,大規模化が困難で経営が成立しづらい。 2パラグアイ X=小麦,Y=大豆 3世界的に需要が増加し価格が高騰したYは,遺伝子組 み換え作物の導入などで両国とも生産が増えている。X 10 は,チではYへの転作や輸出税の導入により生産が減少 したが,タでは他の作物からの転作やYとの二毛作の導 入に加え生産技術の向上で輸出向けの生産が増加した。 4大土地所有者やアグリビジネスの人々が,多様な樹種 からなる森林地帯を伐採して大規模な農地とし,そこで 15 伝統的な生活を営んできた先住の入植者に対して,その 土地を強奪して追い出したため。 ©河合塾 2016 年
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