理科(生物) 千葉大学 (前期) 1/2 1 問1 遺伝子Rが1つあると一定量の赤色色素が合成され,RRは2倍量の濃い赤色,Rrは薄い赤の桃色, rrは色素なしの白色となる。(60 字) 問2 受精卵:Rr 胚乳:Rrr 珠皮:rr 問3 受精卵 RR:Rr:rr=1:2:1 胚乳 RRR:RRr:Rrr:rrr=1:1:1:1 珠皮 Rr 問4 p=0.7 q=0.3 問5 赤花:桃色花:白花=119:42:39 問6 赤花:桃色花:白花=100:60:9 2 問1 (ウ),(オ) 問2 (Arg-)Trp-Ser-Pro-Arg-Ser-Arg 問3 X 低い 理由: 置換が起きた部分のmRNAのコドンがLysを指定するAAGから終止コドンのUAGに変化 し,酵素の重要な領域の途中で翻訳が終了する。その結果合成されたタンパク質はジベレリンを合 成する酵素活性をもたない。(100 字) Y 高い 理由:置換が起きた部分のmRNAのコドンはCUGからCUCに変化するが,指定するアミノ酸はど ちらも同じLeuであり,同じタンパク質を合成できる。したがって,酵素活性に変化がなく, ジベレリンを合成できる。 (98 字) 3 問1 ア:アドレナリン イ:グルカゴン ウ:グリコーゲン エ:糖質コルチコイド 問2 細胞膜:沈殿Ⅲ 核:沈殿Ⅰ ミトコンドリア:沈殿Ⅱ 問3 ホルモンが細胞膜に存在する熱に不安定なタンパク質の受容体に結合すると,細胞内で熱に安定な因子が 生じ,この因子が細胞質基質で酵素Xの活性を上昇させると考えられる。(80 字) 問4 セカンドメッセンジャー 物質Yは,細胞膜にその受容体は存在せず,細胞膜を通過できず,細胞内で作用する。(39 字) 問5 (a),(b),(d) © 河合塾 2016 年 理科(生物) 千葉大学 (前期) 2/2 4 問1 ① 一次精母細胞 ② 先体 ③ 植物 ④ 灰色三日月環 問2 花粉四分子を構成する4個の未熟花粉は,成熟すると核分裂により 2 個の核を生じる。そのうち1個は細 胞膜に囲まれて雄原細胞に,もう1個は花粉管核になる。雄原細胞は1回体細胞分裂して2個の精細胞を 生じる。(98 字) 問3 卵の前端に偏在するビコイド遺伝子の mRNA は,受精後翻訳され,前後軸に沿ったビコイドタンパク質 の濃度勾配を生じることで,分節遺伝子の発現パターンを決める。(77 字) 問4 a)・d) 5 問1 ア:味覚 イ:前庭 ウ:圧点 問2 嗅細胞の受容体に匂い物質が結合して興奮が生じ,それが中枢に伝わり嗅覚が生じる。(39 字) 問3 モンシロチョウやミツバチは,ヒトには受容できない紫外線を感受することができる。(39 字) 別解:コウモリは,ヒトが聞き取ることのできない 20000Hz 以上の高音を受容できる。(39 字) 問4 うずまき管の基底膜の幅は入り口付近で狭く高音で振動し,先端部に近づくと広くなり低音で振動するの で,入り口付近のコルチ器が何らかの原因で損傷していると思われる。(79 字) 問5 聴細胞が受容した信号は,大脳の聴覚野で知覚されるので,聴覚野の異常が考えられる。(40 字) 6 問1 林冠を構成する高木が枯れたり台風で倒れたりして生じたギャップを陽樹が埋める。(38 字) 問2 落葉 問3 森林 河川 多 ← 多 ← 生 産 量 生 産 量 0 0 季節 → 季節 → 問4 秋から冬にかけて森林が落葉すると生産量が0になるので,鳥は河川からの餌資源に依存する。春から秋 にかけて森林の生産量が河川の生産量よりも大きくなると,魚は森林からの餌資源に依存する。(90 字) 問5 森林の伐採により,河川全域の相対照度が高くなったため,以前よりも藻類が増殖し,水生昆虫幼虫が増 加した。この増加分が,森林から落ちてくる植食者やクモなどの餌資源の減少分を相殺したため,動物食 の魚の餌資源の総量は以前と比べて変わらなかった。(118 字) © 河合塾 2016 年
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