九地整、建設資材対策連絡会を開催 国土交通省九州地方整備 局は17日、福岡市の東福 第2ビルで建設資材対策九 州地方連絡会を開き、建設 資材の需要見通しや動向、 取り巻く諸問題等について 発注機関と建設業・資材業 の各団体が意見を交換。建 設業界団体からは管内の資 材不足はひっ迫するほどで はないものの、特殊技能者など技術者・技能者の確保に苦慮している現状を訴えた。 同連絡会は、同局と九州7県および政令市、建設業者や資材業者の団体で構成。相互に情 報交換等を行うことにより、安定的な資材の確保を図り、公共事業の円滑な執行に寄与する ことを目的に設置。 議事は非公開で行われ、全国や九州地方、各自治体における公共事業と関連資材の動向を はじめ、建設資材等に関する業界の現状や、生産・出荷等の状況を意見交換した。 公共事業と関連資材の動向等は、鋼材全般で原材料の鉄くずや鉄鉱石が下落傾向にあり価 格的にも下がっていると報告。また、生コンクリート、コンクリート骨材、アスファルト合 材、コンクリート二次製品などは基本的には安定しているほか、燃料関係は原油価格の引き 下げ等によって値下がり傾向にある一方、4月以降は注視が必要とした。 機関別では、発注機関は資材等で工期的に大きく影響されることはなく、建設業者団体か らは「資材よりも機材のやり繰りがきつい」「特殊的な技能者(重機オペレーター等)が不 足気味で、工程的な調整が必要」「鉄筋工、型枠工をはじめ、特殊技能者が取り合いになっ ている。確保に苦労している」と切実な現状を吐露。資材団体からは「ある程度は対応がで きている」と報告があった。
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