2015年11月30日 あおぞら投信株式会社 『油売り 儲けの高は 変わるもの 誰が動かす 地球の資源を』 2014年から今年2015年の間に、もっとも大きく動いた相場のひとつは間違いなく原油市場です。そ れ以前にも2008年7月11日に147ドルまで上昇していた原油価格は、世界的な金融危機とともに 2008年12月には32ドル台まで急落していました。そして、今回2014年に100ドルを越えていた原油価 格が30ドル台へと急落したのです。これほどまで大きな値動きを繰り返していることで各国の政治・ 経済に与える影響も多大なものになっていると思われます。 世界中で原油に関わる国々は数多くあります。その中でも供給サイドではシェールオイル生産を拡 大している米国の影響が大きくなっています。一方、需要サイドでは世界経済の中で中国の牽引力 の低下が大きなマイナスとなっていることは明白です。その他にもサウジアラビアをはじめとする OPEC(石油輸出国機構)加盟諸国の生産性向上も価格低下の要因としてあげられるでしょう。 OECD(経済協力開発機構)が予想している世界経済成長率は2016年3.3%、2017年3.6%となってい ますが、今年2015年の予想は段々と下がり現在は2.9%となっています。このような世界経済の流れ の中で、原油価格は需給バランスから低価格での推移となる可能性が高いのではないかと思われ ます。ただし来年は米国大統領選挙があり、ここでは多大な影響力を持つメジャー(国際石油資本) の動向も注目されるでしょう。また世界では先進国、新興国、資源国といったカテゴリーの図式も変 化しつつあり、当然にマネーフローも変わってきている事にも注意を向けるべきだと思います。 世界経済成長率と 世界経済成長率とWTI 経済成長率とWTI原油先物価格の推移( WTI原油先物価格の推移(2003 原油先物価格の推移(2003年 2003年1月2日~2015 日~2015年 2015年10月 10月30日、米ドルベース) 30日、米ドルベース) (米ドル) (%) 160 140 120 14 世界経済成⻑率(右軸) 12 WTI原油先物価格(左軸) 10 100 8 80 6 60 4 40 2.9 20 3.3 予測値 0 3.6 2 0 -2 (年) 出所:OECD(経済協⼒開発機構)、CME Group ※世界経済成⻑率の2015年〜2017年は予測値です。 本資料は情報の提供を目的としており、何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社は その正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、本資料作成日現在の当社の見解であり、事前の予告なしに変更される事もありま す。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。 商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号 加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/
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