中学生の時期は

中学生の時期は
つきみ野中学校
2年
望月 珠央
「なんでよ。意味がわからん。
」最近はほんのちょっとした事なのにすぐにこんな言葉がでる。家
族に対してイライラしたり、自分にもムカムカする時がある。たまに、自分でもおかしいなと気づく
時もある。でもそれは、不思議と友達といるとイライラする気持ちはどこかへ吹き飛び、逆に楽しい
気持ちが生まれてくる。
部活が終わって家へ帰ると、さっきまで友達と楽しく話をしてたのに突然何も喋りたくなくなり、
ただいまを言ってそれっきり何も話さない。ご飯を食べている時も黙って黙々と食べる。たまに、家
族で話が盛り上がっている時もあるが私はつまんないなと思ってしまい、話に参加できない。そんな
時、自分はこれでいいのか。と考える。ときには、家族に一人ぼっちにされたような気がして、悲し
くて悩んだ時もあった。
そんなある日、友達とこんな話になった。
「最近、すぐイライラしちゃってさ、今、親とケンカ中なんだよね。
」
と一人の友達が言った。すると、他の子も、
「私もそうなんだよね。
」
と言った。
この会話を聞いた私は、自分の悩みと友達の悩みが同じという事に気づいた。
小学生の頃は、家族の前でも普通に感情をだして、泣いたり、笑ったりしてたのに、中学生になっ
てからは、家族の前で泣いたりとか、笑ったりということはなくなった。それに、弟ともケンカをし
なくなったし、逆に親にへの不満とかイライラがでてくるようになった。
前に、家族でディズニーランドに行こうかという話になった。その時、私は、家族で行っても楽し
くないという思いを言葉に出してしまった。でも、お母さんはそれに対して怒らず、そんなことない、
と言った。
私はそんな時、ほぼ全ての指にささくれができていた。痛くてむくと血が出てきた。このことをお
母さんに言うと、
「ささくれができると親不孝なんだよ。
」と言って笑っていた。それを聞いて、過去
を思い出すと的中することがたくさんあった。それから私は、自分を見つめ直して、なるべくすぐに
怒らない努力をした。
それからは、家族といられる時間を大切にしているが、時に、過去を後悔する時もあるけど一つの
経験として、過ごしている。
そして、今、自分の指を見ればきれいな指である。