自転車レーンを活用した走行空間の整備(PDF形式:327KB)

平成27年調査
165
タイトル
自転車レーンを活用した走行空間の整備
まちづくり
義務付け・枠付けの見直し
団 体 名
大分市(大分県)
478,794 人
事 例 の
ポイント
○ 大分市では、平成 18 年、自転車レーンの社会実験を実施し、安全で快適な交
通環境の整備に対する住民の期待が高いことが判明。
○ 自転車レーン(自転車専用通行帯)の整備について、独自基準で条例化。自転
車レーンの整備と併せ各種啓発事業などの施策を展開。
○ 自転車レーンの設置 1 か月後、歩道を走行していた自転車の半数程度が自転車
レーンを走行。毎年、数件、交通事故が発生した箇所において、整備の翌年、年
間無事故を達成。
人 口
大分市が平成 18 年に実施した自転車レーンについての社会実験において、安全で快
適な交通環境の整備に関する住民の期待が高いという結果が得られた。また、市内の自
転車事故の約 9 割を占める自動車との事故(内約 6 割が出会い頭)の防止にも自転車レ
背景・目的
ーンの整備が有効であることが、国内外の調査で明らかになっていた。
そこで、平成 24 年 12 月に「大分市市道の構造の技術的基準等に関する条例」を制定
(平成 25 年 4 月施行)し、自転車走行空間の環境整備に取り組んでいる。
内
容
道路構造令でその位置付けが示されていなかったために設置が進まなかった自転車レ
ーンについて、第 1 次一括法による道路交通法の改正により、道路の構造基準が「参酌す
べき基準」とされたことに伴い、独自条例を制定し、整備の推進に取り組んだ。
自転車レーンの設置に当たっては、大分市景観形成色彩ガイドラインに従い、景観にも
配慮した運用を行うよう工夫した。また、自転車のルール・マナーアップの向上が図られる
よう、小学生おでかけ自転車マナーアップ教室、自転車マナーアップ推進モデル校の指
定、一般・高齢者向けのマナーアップ教室や街頭啓発活動などを行い、ソフト面での対策
にも並行して取り組んでいる。
2,000
効
果
担 当 課
関連サイト
7,000
2,000
自転車レーンの設置の 1 か月後には、以前、歩道を走行していた自転車の半数程度が
自転車レーンを走行するようになり、安全な交通環境の整備に資する効果があった。
また、整備箇所では自動車の絡む交通事故が毎年数件(1~5 件)発生していたところ、
整備の翌年には年間無事故を達成するなど、交通事故の防止効果があった。
大分市都市計画部都市交通対策課
http://www.city.oita.oita.jp/www/genre/0000000000000/1000000000558/index.html