週報第23号 - 土浦南ロータリークラブ

2012年12月18日 23号
2012年12月11日 第2例会報告
地区HP
1.点 鐘
酒井会長
地区行事予定
8.来賓卓話
2.ロータリーソング斉唱
土浦市消防本部 警防救急課 鈴木和徳様
(奉仕の理想)
土浦市消防団 副団長 大島三郎様
3.ご来賓の紹介
酒井会長
9.防災活動協力金の贈呈
酒井会長
4.ご来訪ロータリアンの紹介 親睦活動委員会
10.ニコニコボックス発表
的場副SAA
5.今月結婚記念日の会員紹介 親睦活動委員会
11.出席状況報告
出席委員会
6.幹事報告
12.点 鐘
酒井会長
鈴木幹事
7.委員会報告
(司会進行 完賀SAA)
本日のプログラム
午後6時から例会,引き続きましてクリスマス家
族懇親会でございます。
次週のプログラム
12月25日(火)の例会は,2012-13年度上半期 酒井
洋次年度最終例会でございます。会長の挨拶を頂
きます。
出席状況
会員数
出席数
名
80
出席免除
名
59
名
4
出席率
全員出席卓
%
75.64
3名以上欠席卓
卓
2・5
メークアップ 出席訂正率
卓
7
名
12
%
91.03
【委員会報告】
IM実行委員会
宇 田 邦 利 副委員長
本日例会終了後に第4回IM実行委員会の役員会がございます。
正・副委員長さんご出席いただきますよう宜しくお願い致します。
【来賓卓話】
救急の現況と課題
土浦市消防本部 警防救急課 鈴 木 和 徳
様
土浦市消防本部警防救急課の鈴木と申します。本日は,土浦南ロータリークラ
ブで卓話をする機会を与えて頂きありがとうございます。
私は,消防で主に救急と救助部門を担当しております。救急救命士でもありま
すので,本日は救急業務についてお話させて頂きます。
救急の始まりについてですが,19世紀ナポレオン戦争でフランス陸軍軍医が,
戦場で馬車を走らせ傷ついた兵士の救護に当たったのが最初だといわれています。
市民社会では,1869年アメリカシンシナティ市の病院での記録があります。
日本では,昭和6年日赤大阪支部で救急業務を開始したのが最初といわれてい
ます。その後,昭和8年横浜市で救急業務が開始され,戦前までは警察機構の中に組み込まれていまし
たが,昭和22年の自治体消防発足後,消防組織が救急業務を担当するようになりました。昭和38年に救
急業務が法制化となり,その後,何度か法令改正が行われ現在に至っています。
平成23年中の救急出場件数は約570万件で,搬送人員は約520万人です。5.5秒に1回救急車が出場して
いることになります。土浦市における,昨年の出場件数は7210件で,搬送人員は6350人です。市民23人
に1人を搬送していることになります。
過去10年の全国の救急出場件数の推移ですが,平成18年から平成20年にかけてやや減少しましたが,
その後また増加しています。土浦市も全国とほぼ同様の動きとなっています。
事故種別毎に見てみると,交通事故は横ばいですが,急病事故が増加し,それに伴い出場件数が増加
しています。
年齢別搬送人員の推移ですが,高齢者層(65歳以上)の増加が顕著です。
土浦市の総人口に占める高齢者比率と救急搬送人員中の高齢者比率です。現在は,搬送人員の半数を
占めています。
程度別の搬送人員を見ると,約半数が入院を必要としない軽症であり,本来,救急車を利用する必要
がなかった人もいる可能性があります。土浦市は,63%が軽症です。
このような救急搬送需要増加の原因として,まず高齢者人口の増加,そして緊急性のない救急車利用
者の増加が要因と考えられています。核家族化・単身世帯割合の増加により,相談相手がいない・医療
機関までの移動手段がない等で119番通報に頼る実態があります。
救急搬送需要増加により,救急車の現場到着時間や病院収容時間が遅延したり,医療機関選定に時間
を要するいわゆる選定困難事案の発生が懸念されます。このことは,救命率の低下につながり,真に緊
急性の高い傷病者に影響が出る可能性があります。
全国の現場到着時間及び病院収容時間の推移ですが,現場到着時間で2分,病院収容まではこの10年
間で9分の遅れが出ています。平成23年中の現場到着平均時間は8.2分,病院収容平均時間は38.1分です。
土浦市の場合も同様に現場到着時間,病院収容時間とも遅延しています。
総務省消防庁が試算した今後の予想ですが,総人口は減少傾向にありますが,出場件数は増加を続け,
600万件を超える見込みです。
このような状況の中で,より質の高い救急業務を実施するために,
「適切で円滑な救急搬送及び受入れ
体制の構築」や,「救急業務の高度化」に取り組んでいます。
「円滑な救急搬送及び受入れ体制の構築」については,茨城県では,平成19年から茨城県救急医療対
策検討会議を立ち上げています。また,消防法の改正により都道府県単位で「傷病者の搬送及び受入れ
に関する実施基準」を策定することになりまして,茨城県では平成22年11月に策定し,平成23年1月か
ら運用しています。
「救急業務の高度化」では,救急救命士の処置が順次拡大されてきましたが,現在は血糖測定し低血糖
へのブドウ糖投与やショックに対する心停止前の輸液処置などが検討され,全国的に実証研究が行われ
ています。茨城県では,土浦地区,水戸地区,つくば地区で実施されています。
また,現場に居合わせた人が応急手当を行うことが救命率の向上に大きく寄与することから,住民に
対する応急手当の普及啓発活動を推進しております。
先ほどお話した,茨城県救急医療対策検討会議は,医療機関,自治体,消防,有識者等が一堂に会し
て平成19年から随時開催され,県に報告書を提言しました。それを受け茨城県では,「救急医療体制の
役割に応じた機能充実と再構築」,「救急搬送体制の強化」,「診療分野別の救急医療体制の充実」,「救急
医療体制を支える人材の早急な育成・確保」,「県民の救急医療への理解促進」この5つを柱として平成
20年度から短期,中期,長期にわたる様々な対策を実施しております。
また,総務省消防庁では,限られた医療資源の有効活用により,緊急性が高い傷病者を優先して搬送
する事により救命率の向上を図ることを目的として,緊急度判定体系の構築を検討しています。
「急ぐべ
きは急ぎ,待つべきは待つ」で,
「救急医療は,緊急対応を要する傷病者のためにある」が基本理念であ
り,決して軽症者を排除することが目的ではありません。
緊急度判定は,家庭自己判断,電話相談,119番通報,現場搬送の段階に分かれ,現在横浜市・堺市・
田辺市の3カ所で実証検証が行われています。これが,その模式図です。緊急度の判定基準に基づき,
救急医療を効果的に提供できる体制づくりを目指しています。
救急の現況と課題についてお話してきましたが,救急医療に携わる者の願いは皆同じです。ひとつが
プリベンタブルデスの撲滅,防ぎえる死亡事故をなくすこと。そして,救命率の向上や後遺症の軽減を
図ることです。
脳卒中や心筋梗塞などは,いかに早く治療するかが,生死やその後の後遺症の程度を左右します。例
えば,顔半分が歪んだり,ろれつが回らない,片方の手足に力が入らなくなるなどの症状が見られたら,
ためらわずすぐに119番通報して下さい。
小児場合です。けいれんや呼吸に異常がある場合は危険です。
皆さん,全国で1年間にどのくらいの方がお亡くなりになるかご存知ですか。約120万人です。その
うち,突然心停止となり搬送された方は約12万人です。そして,心臓が原因とされる心臓突然死が約7
万人です。この方たちは,適切な対応ができれば助かる可能性が高いです。
これは,心臓が原因で心肺機能停止になった方のうち,一般市民により目撃され,AEDによる除細
動が行われた場合の1月生存率と社会復帰率です。ここ数年は3割から4割の方が社会復帰しています。
土浦市の場合,9件の実施があり,5名の方が社会復帰されました。
これは,JRC(日本蘇生協議会)や日本救急医療財団が推奨している救命の連鎖です。まず「予
防」
,子供の場合は,チャイルドシート着用,自転車に乗る場合のヘルメット着用,窒息防止のためトイ
レットペーパーより小さな物は子供の周りに置かない,浴槽に残り湯をしないなど事故予防が大切です。
成人の場合は,生活習慣の改善などがあります。次に,早期認識と素早い通報,そして救急車が来るま
での早期の心肺蘇生とAEDを使用した除細動です。ここまでが,救命のために一番大切なことです。
これらが,リンクして救命となります。是非,覚えておいてください。
最後に,日本心臓医療財団,大阪ライフサポート協会が作成したメッセージビデオを用意しました。
ちょっと重い内容かもしれませんが,ぜひご覧ください。
土浦市消防団 副団長 大 島 三 郎
様
日ごろより消防団にご支援ご協力をいただきまして誠にありがとうございます。
本日は土浦市消防本部警防救急課の鈴木課長補佐共々土浦南ロータリークラブ
におきまして卓話の機会をいただきありがとうございます。
私ども消防団の1年間の主な活動をご報告いたします。
【1月】1月7日に出初式を行いました。一年間で最大の行事で全団が集まり,服
装点検・パレード・一斉放水を霞ヶ浦湖畔にて行います。とても迫力があり素晴
らしいものでございます。これがないと一年が始まれません。
【3月】団員・幹部の教養訓練を市営陸上競技場にて行いますが,寒い時期ですので風邪を引くものが続
出してしまいます。
【5月】水防演習を桜川湖畔で行っています。1,000人近くが参加し大規模演習となります。
【7月】土浦市消防ポンプ車操法競技大会を合同庁舎で行います。
【10月】土浦市の優勝分団が出場する県南消防ポンプ操法競技大会が行われます。
【11月】桜川湖畔にて秋季点検が行われています。
【12月】歳末特別警戒を30・31日の2日間実施しております。皆さんが紅白歌合戦を見ている間,12時
まで消防団小屋や市内を巡回しております。
これが我々の主な行事になります。この間火災出場があり忙しく活動をしております。
消防団といいますと水を扱うことから飲んでばかりいるのではないかと皆さんに言われておりますが,
市民の生命身体財産を守るべく一生懸命頑張っておりますのでご安心下さい。
また消防署の求人は安定職場ですので何十倍もの応募者が集まりますが,我が消防団のボランティア
は,勧誘しても個人の負担が大きいせいか断られてしまいます。大きな差がございます。
世の中も厳しくなっております。我々の仲間が少なくなっており団活動にも支障をきたしております。
もし皆様のお近くに良い方がおりましたら是非私にご一報下さい。すぐに勧誘にまいります。
【防災活動協力金の贈呈】
酒 井 洋 次 会長