努力点の授業 「三角形」

名古屋市立広路小学校
6年学年通信
号
努力点の授業 「三角形」
10月に算数「三角形」で授業研究を行いました。
「円を使って、三角形づくりに取り組もう」というめあてでした。まず、円の中心から円周上に
2本の線を引き、その線を結んでできあがった三角形がどんな三角形であるのかを考えました。子
どもたちは、「円の半径はどこも同じである」という既習事項から、すぐに二等辺三角形であると
いうことに気が付きました。それを踏まえ、正三角形をかく手順を考えていきました。
☆
教師が行う発問
「円の中に正三角形をかきましょう。
」
初めは、定規を使って正三角形を
かこ うと する 子ど も が多 かっ たで
す。半径の長さを測ってから、3辺
が同じ長さになる点を、定規を使っ
て探しながら、作図をしていました。
そこで、教師が「もっと正確にかく方
法はないですか。」と補助発問をしまし
た。すると、既習事項を思い出し、コン
パスを使って作図を行う児童が増えまし
た。
各自でかき方の手順を考えた後、全員で正三角形をかく手順を話し合いました。
<子どもたちの発表の場面>
子どもたちに、「まず何をしましたか?」と教師が発問すると、コンパスで半径の長さを測って
印をつけたという意見が多かったです。また、円の中心から1本線を引いたという少数意見も出ま
した。少数意見の子どもに「なぜ、1本線を引きましたか?」と発問すると、「どこに線を引いて
も同じだから」という答えが返ってきました。それを聞いた多くの子どもたちは、既習事項である
円の半径はどこも同じ長さであるということを思い出した様子でした。再度、どちらの手順がより
よいかと問うと、少数意見であった円の中心から1本線を引くという意見に多くの子どもたちが賛
成していました。
<子どもたちで考えた手順>
① 円の中心から、直線を一本引く。
② コンパスを半径の長さ分だけ開き、
直線と交わった点に針を刺し、
コンパ
スを使ってもう一点を見つける。
③ 3点を結ぶ。
この授業では、円の中に正三角形をかく時も今までと同じ手
順でかくことができるということを学びました。また、この学
び合い活動によって、自分の意見と友達の意見を比べ、どちら
の方法がよりよいかを考え、伝え合うことができました。