児童アンケートの結果について

児童アンケートの結果について
全校児童を通して肯定的評価が95%以上の項目は、
「掃除がしっかりできる」
、
「仲のよい友達がいる」
、
「みんなと
仲良く生活している」
、
「学校の勉強がよくわかる」
、
「あいさつがしっかりとできている」である。90%以上の項目
となると、
「学校は楽しい」である。昨年度との比較では、
「本を読むのが好き」の項目で中学年の肯定的評価が高く
なったのに対し、高学年が減った。また、
「休み時間は外でよく遊ぶ」の項目で中高学年の肯定的評価が大きく下がっ
ている。
以下、昨年度との比較を含め、改善が必要と思われる項目について取り上げ、改善策を考えた。
項目
家庭での
勉強
結 果
考 察
改善策
低中高学年ともに昨
家庭での学習と問われると、でき
家庭学習のあり方やねらいについ
年度より肯定的評価が ていない児童が多い。特に高学年の て年度初め、柏市から出されている家
高くなった。
自主学習については課題である。
庭学習リーフレットを全家庭に配布
した。さらにその学習効果や具体的な
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活用の仕方なども合わせて継続的に
発信したい。
学校からも学習の手引きとなる資
料の提供を考えていきたい。
本を読むの
全体の評価は高い。昨
中学年は昨年に比べ、読書好きが
学校図書館指導員の活用で図書館
は 好 き で す 年度に比べると高学年 増えた。これは、成長とともに読む の本の整備や紹介を行う。また、高学
か
の肯定的評価が低くな 本の種類が増え、本の楽しさを実感 年の児童も興味の持てる本の充実を
っている。
できた結果と考えられる。高学年に する。
ついては、調べ学習での本の活用の
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各教科の年間計画との関連はもち
機会が増え、純粋な読書の時間が減 ろん児童が本を読む時間の確保をし
ったからではないかと考えられる。 ていく。
本離れについて保護者にも情報を
発信するとともに「家庭読書・家庭読
み聞かせ」の有効性について理解いた
だく。家庭との連携も図りながら読書
活動の推進をはかる。
外遊び
肯定的評価が中高学
年で低くなっている。
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ロング昼休みは、学級で計画を立
外遊びを体力つくりのひとつと考
てる等集団で遊ぶようになっている え、体育の取り組み計画に入れ、推進
が日常の外遊びは、教師からの呼び していく。また、県の「遊・友スポー
かけで外へ出る児童も少なくない。 ツランキングちば」の紹介等を行うこ
また、高学年は、休み時間に委員会 とで自主的に体を動かそうという態
の常時活動もあり外遊びの機会が少 度を育てる。
ないことも考えられる。
今後も生徒指導部会を中心に教師
間の共通理解のもとクラスごとに外
遊びの取り組みをしていく。
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授業参観で読書発表会を行った時には多くの保護者から家で本を読むようになったとか学校から借りて
ない時は図書館に父親が連れていったと聞き図書館と学校の連携の重要さを認識した。
想像する力をつける読み聞かせのススメ
読書と同様におすすめしたいのが、読み聞かせです。読み聞かせというと就学前のお子さんに向けて行う
ことだと思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、今回、低学年の言語活動例の中に「物語の読み聞
かせを聞いたり、物語を演じたりすること。
」が示されています。読み聞かせには、想像することを通じ
て想像力が育まれたり、次の展開を予測したり、物語全体の展開をとらえたりするなど、読解力を育てる
効果があるのです。
読み聞かせを行うときには、一つの種類にかたよらず、いろんなタイプの物語や説明文を選んでいただく
とよいと思います。また、子どもたちにどんなお話が好きなのか、お話の中でどこが気に入ったのかを見
つけさせてあげることも大切です。実は、読む力のない子は好きな所を見つけられません。そういう子は
読書の絶対量が少なく、好きな本を見つけるための着眼点を持っていないのです。好きな所、好きなジャ
ンルを見つける思考力・判断力の育成にも読み聞かせはとても役立ちます。
また、読み聞かせで声に出して読んだものを聞くと、文章のリズム感を味わうことができ、本を読むこと
への抵抗感が少なくなるのも利点です。
読み聞かせは高学年でも有効です。国語はくり返しの中でしか身につかない教科なので、読書習慣がない
まま高学年になると、国語が苦手な中学生になってしまいます。読み聞かせで国語の力を身につけていく
と、中学生になったときに大きな助けになります。そのとき、高学年だから難しい小説を選ばなければと
思わないでください。低学年向けの本や絵本でもよいのです。高学年では、低学年とはまた違った経験を
していますから、その経験に応じた感じ方ができます。読み聞かせで物語のおもしろさを味わわせてあげ
ると、国語の基礎的な力が身についてくるでしょう。
読む力をつける読書習慣のススメ
読む、書く、話す・聞く、という国語の学習は日常生活と密接に関わっているため、家庭学習がとても大
事です。
国語力のレベルアップのために、
最も効果的で手軽にでき、
子どもたちも大好きなのが読書です。
物語を読むことで感情を育み、考える力をつけることができます。また、図鑑や辞典などを読むことで、
自分にとって必要な情報を選んで読む力が養われます。読書の絶対量が少ないとその力が育まれません。
そのため、できるだけ、本や図鑑に触れる機会を作ることをお願いしたいと思います。家にたくさんの本
があるのが理想的ですが、そうでなくても休日に図書館に連れていくというのはいかがでしょう。保護者
の方が小さかったときに読んだ本を紹介してあげると、子どもたちはきっと喜んで読むと思います。
読書や文学教育が盛んなドイツでは、保護者向けに子どもを読書へいざない、読む力をつけるヒントが提
案され、その中からできそうなことに取り組むよう、広範囲に呼びかけられています。読書する力は国語
学習の中核に位置するものなので、
ドイツの例を参考に、
ぜひご家庭でも読書に取り組んでみてください。