図1 主要国の一次エネルギー消費構成と自給率(2013 年) 出典:OECD/IEA ◎主要国のエネルギー消費構成は様々であるが、石油への依存度の高い国が比較的多くみられる。 ◎石油以外では、中国で石炭、ロシアで天然ガス、フランスで原子力、インドで「その他」と分類されている水力以外の再生可能エネルギー(主に 非商業エネルギーの薪、牛糞など)の比率が高くなっているのが特徴的である。また、近年、全般的に石油や石炭から天然ガスへシフトする傾向 が見られる。米国ではシェールガスの増産でガス比率が上昇している。 ◎エネルギー自給率(グラフの右)は、国内エネルギー総消費量に占める総生産量(原子力を含む)の割合を示している。フランス、日本のように 化石燃料資源に乏しい国では、原子力開発などによって自給率の向上に努めてきた。フランスはこの原子力開発によって自給率は 1973 年の 25% から現在は 50%以上を達成しているが、日本は福島第一原子力発電所事故後、低下している。一方、化石燃料資源が豊富で自給率が 100%を大 きく超えるカナダ、ロシアはそれらを輸出している。米国はシェールオイル・シェールガスの増産で近年、自給率が改善されている。 海外電力調査会作成
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