ご参考資料 2016年2月9日 マーケットレポート 2月8日海外で円高・米ドル安が進行、一時115円台前半へ ~ 欧州の銀行株急落、原油先物の続落でリスク回避が加速 ~ 昨日2月8日の海外市場で欧米株式や原油先物が急落、リスク回避姿勢の強まりを背景に安全資産とされ る米国国債やドイツ国債の利回りが急低下しました。為替市場では低リスク通貨とされる円への買いが加速し、 米ドル/円は一時115円台前半まで下げ、2014年11月以来となる円高・米ドル安水準をつけました。 きっかけは欧州域内の金融セクターの健全性に対する懸念を背景に、欧州の銀行株が急落したことです。 欧州では年明け以降、イタリア、ポルトガルなど重債務国で銀行の不良債権処理の遅れが警戒されていたほ か、ドイツなど主要国でも原油価格の一段安でエネルギー関連企業の不良債権が膨らむとの懸念が広がって いました。こうした中、8日にギリシャの大手銀行が20%を超える大幅安となり、ドイツ、フランス、スイスなどで も大手銀行株の下げが連鎖した模様です。また産油国間での減産協調への期待が後退し、WTI原油先物が 再度節目の30米ドルを下回ったことも市場の不安心理に拍車をかけました。NYダウは金融株、エネルギー株 が急落する中、前日比の下げ幅が一時▲400米ドル以上となりました。 ◆今後の注目ポイント 円高進行の背景にはリスク回避志向の強まりに加えて、米国の利上げ先送り観測が高まったことがあります。 今週は2月10日に下院、11日に上院でイエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言があり、足もとの市 場動向を受けて利上げに対する慎重姿勢を強めるのか注目されます。ただし、米国では失業率が一段低下し たほか賃金は着実に上昇しており、イエレン議長は難しい説明を求められそうです。 国内では来週16日から日銀当座預金の一部に対するマイナス金利適用がはじまります。国内のコール市場 でマイナス取引が実現するのか、国債利回りの低下が続くのかなどは、為替市場にも影響すると見られます。 以上 各国の市場および為替の推移 内外金融市場 日経平均株価 (単位:円) NYダウ(米) (単位:米ドル) 株式 S&P500(米) FTSE100(英) DAX(ドイツ) 日本10年国債利回り 債券 米国10年国債利回り 英国10年国債利回り ドイツ10年国債利回り 米ドル/円(単位:円) 為替 ユーロ/円(単位:円) ユーロ/米ドル(単位:米ドル) 商品 REIT WTI原油先物(単位:米ドル) 東証REIT指数 S&P先進国REIT指数(除く日本) 2月8日 終値 17,004.30 16,027.05 1,853.44 5,689.36 8,979.36 0.04% 1.75% 1.41% 0.22% 115.85 129.67 1.1193 29.69 1,821.27 230.11 前日比 変化幅 184.71 ▲ 177.92 ▲ 26.61 ▲ 158.70 ▲ 306.87 0.02 ▲ 0.09 ▲ 0.15 ▲ 0.08 ▲ 1.02 ▲ 0.74 0.004 ▲ 1.20 ▲ 0.37 ▲ 5.75 騰落率(%) 1.10 ▲ 1.10 ▲ 1.42 ▲ 2.71 ▲ 3.30 ▲ 0.87 ▲ 0.57 0.31 ▲ 3.88 ▲ 0.02 ▲ 2.44 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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