ECB(欧州中央銀行)が追加金融緩和を示唆

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2016年1月22日
マーケットレポート
ECB(欧州中央銀行)が追加金融緩和を示唆
~ 欧州株式が急反発、NYダウも一時16,000ドル台を回復 ~
ドラギECB総裁は1月21日、理事会後の会見で次
回3月には金融政策方針を見直す考えを示しました。
総裁は足もとの金融市場の混乱や新興国経済の減
速に強い警戒感を示し、ユーロ圏のインフレ率は今
後数ヵ月低迷するとの見通しを示しました。
金融市場では事実上の追加緩和を示唆したもの
と受け止められ、欧州株式は全面高の展開となりま
した。NYダウも上昇し、WTI原油先物が一時30ドル
台を回復した場面では前日比で+270ドル超まで上
げ幅を拡大しました。
為替市場ではリスク回避傾向の一服から円売りが
強まり、米ドル/円は117円台後半まで上昇し、ユー
ロ/円も128円台まで上昇しました。
ECB政策金利、ユーロ圏消費者物価上昇率の推移
(2011年1月~2015年12月、月次)
(%)
3.5
3.0
消費者物価(前年同月比)
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
政策金利
‐0.5
‐1.0
11/1
◆今後の注目ポイント
21日の日経平均株価は一時前日比で+300円以
上の急反発となったものの、終値では▲400円近い
大幅続落となりました。また、上海総合指数が昨年
来安値を更新して引けたことや円高傾向が懸念さ
れ、夜間の先物取引では一時15,700円台で推移し
ていました。
21日の下落について、参院決算委員会で黒田日
銀総裁が先行きの政策方針など従来同様の説明
を繰り返したことで、追加金融緩和期待が剥落した
との見方もあった模様です。
ECBが追加緩和を示唆したことから、1月28-29日
の金融政策決定会合で日銀がどのような判断を下
すのかに一段と注目が集まりそうです。足もとの原
油安や円高傾向に加えて国内の賃金上昇気運の
低下もあり、日銀が単に物価目標の達成時期を先
送りするだけで追加の施策を打たない場合には、
金融市場で失望感が広がりそうです。
本日22日の日経平均株価は欧米株式の反発や
円安傾向を好感し、寄付直後に16,500円台を回復
しています。
12/1
13/1
14/1
15/1 (年/月)
各国の市場および為替の推移
内外金融市場
日経平均株価 (単位:円)
上海総合指数(中国)
株式
NYダウ(米) (単位:米ドル)
S&P500(米)
FTSE100(英)
DAX(ドイツ)
日本10年国債利回り
米国10年国債利回り
債券 英国10年国債利回り
ドイツ10年国債利回り
米ドル/円(単位:円)
為替 ユーロ/円(単位:円)
ユーロ/米ドル(単位:米ドル)
商品 WTI原油先物(単位:米ドル)
REIT
東証REIT指数
S&P先進国REIT指数
1月21日
終値
16,017.26
2,880.48
15,882.68
1,868.99
5,773.79
9,574.16
0.23%
2.03%
1.67%
0.45%
117.70
128.00
1.0874
29.53
1,620.89
230.22
前日比
変化幅
▲ 398.93
▲ 96.21
115.94
9.66
100.21
182.52
0.01
0.05
0.05
▲ 0.03
0.76
0.65
▲ 0.002
2.98
▲ 14.63
1.59
騰落率(%)
▲ 2.43
▲ 3.23
0.74
0.52
1.77
1.94
0.65
0.51
▲ 0.15
11.22
▲ 0.89
0.70
※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドル建、配当なしベース
以上
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