ご参考資料 マーケットレポート 2016年1月21日 原油先物が一時12年8ヵ月ぶりの安値 ~ 世界経済全体への懸念が高まり、世界同時株安が進行 ~ 昨日1月20日の内外市場では、原油先物が一段安となったことでリスク回避の動きが加速、株式市場は全面安 の展開となりました。WTI原油先物は日本時間(時間外取引)から下げ足を早め、NY時間では一時1バレル=26 米ドル台前半まで下落し、期近物として約12年8ヵ月ぶりの安値をつけました。 日経平均株価は日銀が追加金融緩和を決定した2014年10月末以来、1年3ヵ月ぶりの安値で引けました。NYダ ウは一時前日比で▲560米ドル以上の急落となったものの、バイオ関連株に押し目買いが入るなど買い戻しの動 きから下げ幅を縮小して取引を終えました。 為替市場ではリスク回避の円買いを受けて米ドル/円が欧州時間に一時116円を割り込む場面がありましたが、 米国株が円高進行を受けた日銀の追加金融緩和を意識し下げ幅を縮小するにつれて上昇に転じ、117円近辺ま で反発しました。また安全資産とされる米国債への買いも強まり、10年国債利回りは一時1.93%まで低下(価格は 上昇)、昨年10月以来の低水準をつけました。 ◆今後の注目ポイント 昨日の株価下落の背景は、19日に発表された市場予想を下回る中国の景気指標やIMF(国際通貨基金)の世 界経済見通しの引き下げに原油価格の大幅下落が加わり、世界経済全体への先行き懸念があらためて高まった ためと思われます。また米国では雇用関連を除いて足もとの景気指標の下振れが目立っていることも不安心理を 高めている模様です。 現時点では原油価格の底値や先行きの原油需給の見通しは不透明感が強い一方、中国の株式市場や人民元 レートは、中国政府の安定化への注力により一定の落ち着きを見せつつあります。また新興国経済の減速傾向 は続くとしても、現時点で米国の景気後退までを織り込むような動きには行き過ぎ感があると見ています。本日21 日のECB(欧州中央銀行)理事会、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)、日銀金融政策決定会合などで先進 国の金融当局が足もとの市場混乱に対してどのようなアナウンスを行うのか注目されます。 以上 各国の市場および為替の推移 内外金融市場 日経平均株価 (単位:円) TOPIX 上海総合指数(中国) 株式 NYダウ(米) (単位:米ドル) S&P500(米) FTSE100(英) DAX(ドイツ) 日本10年国債利回り 米国10年国債利回り 債券 英国10年国債利回り ドイツ10年国債利回り 米ドル/円(単位:円) 為替 ユーロ/円(単位:円) ユーロ/米ドル(単位:米ドル) 米ドル/人民元(単位:元) 商品 WTI原油先物(単位:米ドル) REIT 東証REIT指数 S&P先進国REIT指数 1月20日 終値 16,416.19 1,338.97 2,976.69 15,766.74 1,859.33 5,673.58 9,391.64 0.22% 1.98% 1.62% 0.48% 116.94 127.35 1.089 6.578 26.55 1,635.52 228.63 前日比 変化幅 ▲ 632.18 ▲ 51.44 ▲ 31.05 ▲ 249.28 ▲ 22.00 ▲ 203.22 ▲ 272.57 0.00 ▲ 0.07 ▲ 0.08 ▲ 0.07 ▲ 0.70 ▲ 0.96 ▲ 0.002 ▲ 0.000 ▲ 1.91 ▲ 19.90 ▲ 6.12 騰落率(%) ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 3.71 3.70 1.03 1.56 1.17 3.46 2.82 0.60 0.75 0.17 0.00 6.71 1.20 2.61 昨年末* 終値 19,033.71 1,547.30 3,539.18 17,425.03 2,043.94 6,242.32 10,743.01 0.27% 2.27% 1.96% 0.63% 120.22 130.64 1.086 6.494 37.04 1,747.54 248.10 昨年末比 変化幅 ▲ 2,617.52 ▲ 208.33 ▲ 562.49 ▲ 1,658.29 ▲ 184.61 ▲ 568.74 ▲ 1,351.37 ▲ 0.06 ▲ 0.29 ▲ 0.34 ▲ 0.15 ▲ 3.28 ▲ 3.29 0.003 0.085 ▲ 10.49 ▲ 112.02 ▲ 19.47 騰落率(%) ▲ 13.75 ▲ 13.46 ▲ 15.89 ▲ 9.52 ▲ 9.03 ▲ 9.11 ▲ 12.58 ▲ 2.73 ▲ 2.52 0.26 1.30 ▲ 28.32 ▲ 6.41 ▲ 7.85 *国内市場とDAX(ドイツ)は12月30日、その他は12月31日終値 ※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドル建、配当なしベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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