ご参考資料 マーケットレポート 2016年2月4日 2月3日の海外市場で円高・米ドル安が進行 ~ 米ドル/円は一時117円近辺に急落。原油先物、米国株は反発 ~ 昨日2月3日のニューヨーク市場では、円高・米ドル安が進行し、米ドル/円は一時117.06円近辺まで急落し ました。同日の日経平均株価が前日比▲559円の大幅安となったほか、欧州株も続落し、リスク回避の円買 いが強まりました。また米国では1月のISM(米供給管理協会)非製造業景況指数が前月比▲2.3の53.5と 2014年2月以来の低水準となったことで、足もとの米国景気減速懸念が高まりました。同日、ダドリーNY連銀 総裁がインタビューで追加利上げに慎重と受け止められる発言をしたことも、ドル売り材料となった模様です。 一方、WTI原油先物は、米ドル安の進行を受けて米ドル建て価格の割安感が意識されたことから、1バレル =32ドル台を回復しました。米国株式市場ではエネルギー関連株への買い戻しの動きが強まり、NYダウは3 営業日ぶりに反発しました。 ◆今後の見通し 米国では製造業の低迷が続いており、1月のISM製造業景況指数は4ヵ月連続で景気判断の分かれ目とな る50を下回りました。高水準を維持してきた非製造業の指数も、1月が約2年ぶりの低水準となったことで米国 景気に対する弱気の見方が強まった模様です。しかし、米国では雇用の改善を背景に消費者心理が堅調に 推移しており、住宅市場も底堅い推移が続いています。また、非製造業は製造業の減速の影響を受ける面 はあるものの、原油安は多くの非製造業でコスト削減要因として業績にプラスに寄与すると見られます。現時 点で非製造業の減速が続くとの見方はやや行き過ぎ感がありそうです。 昨日の海外市場では、1月29日の日銀によるマイナス金利導入決定以前の水準まで円高・米ドル安が進行 しました。一方、2月3日の講演で日銀の黒田総裁は、金融緩和手段が限界に近づいているとの見方が出て いることについて「違和感のある表現」と述べ、「果たすべき目的のために必要であれば、そのために新しい 手段や枠組みを作っていけばよい」とさらなる金融緩和も辞さない姿勢を示しました。当面は米国景気や原油 価格の動向など不透明感が強いものの、日銀の積極的な金融緩和姿勢が円買いの動きをけん制するものと 見込まれます。 以上 ISM製造業/非製造業景況感指数、 ミシガン大学消費者信頼感指数の推移 内外金融市場の推移 内外金融市場 日経平均株価 (単位:円) 上海総合指数(中国) 株式 NYダウ(米) (単位:米ドル) S&P500(米) FTSE100(英) DAX(ドイツ) 日本10年国債利回り 米国10年国債利回り 債券 英国10年国債利回り ドイツ10年国債利回り 米ドル/円(単位:円) 為替 ユーロ/円(単位:円) ユーロ/米ドル(単位:米ドル) 商品 WTI原油先物(単位:米ドル) REIT 東証REIT指数 S&P先進国REIT指数(除く日本) 2月3日 終値 前日比 変化幅 17,191.25 ▲ 559.43 2,739.25 ▲ 10.32 16,336.66 183.12 1,912.53 9.50 5,837.14 ▲ 84.87 9,434.82 ▲ 146.22 0.07% ▲ 0.02 1.89% 0.04 1.53% ▲ 0.01 0.28% ▲ 0.03 117.90 ▲ 2.07 130.93 ▲ 0.07 1.1105 0.019 32.28 2.40 1,836.39 19.05 239.17 1.86 (2009年6月~2016年1月、月次) 騰落率(%) ▲ 3.15 ▲ 0.38 1.13 0.50 ▲ 1.43 ▲ 1.53 ▲ 1.73 ▲ 0.05 1.70 8.03 1.05 0.78 70 100 ISM製造業(左軸) ISM非製造業(左軸) 65 90 消費者信頼感(右軸) 60 80 55 70 50 60 45 14/6 50 15/6 (年/月) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 09/6 10/6 11/6 12/6 13/6 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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