前引けで昨年来安値を更新 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

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2016年1月21日
マーケットレポート
日経平均株価が続落、前引けで昨年来安値を更新
~ 原油先物の一段安をきっかけに株式先物の売りが加速 ~
1月20日前場の日経平均株価は株価指数先物に
断続的な売りが出るなか大幅反落となり、前日比▲
367.04円下落の16,681.33円で引けました。
前日19日に発表された中国の10-12月期実質GDP
成長率や12月の主要指標が市場予想を下回る内容
となりましたが、景気刺激への政策期待が高まり、
上海総合指数は1週間ぶりの高値を回復しました。
欧州株式も中国株反発を好感して上昇しました。
NYダウも買いが先行したものの、イランの原油輸
出再開見通しなど根強い需給悪化懸念を背景に、W
TI原油先物が1バレル=28ドル台に続落したことで
大手石油株等が下落し、小幅上昇にとどまりました。
本日の日経平均株価は押し目買いの動きで下げ
渋る場面があったものの、時間外取引で原油先物
が27ドル台に下落したことでリスク回避の動きが強
まり、ほぼ安値圏で午前の取引を終えました。
為替市場でも株価下落等でリスク回避による円買
いが強まり、12時時点では米ドル/円は117円台前
半で推移しています。
各国の市場および為替の推移
日経平均株価 (単位:円)
上海総合指数(中国)
株式
NYダウ(米) (単位:米ドル)
S&P500(米)
FTSE100(英)
DAX(ドイツ)
米国10年国債利回り
債券 英国10年国債利回り
ドイツ10年国債利回り
為替
前日* (1月18日)比
1月19日
終値
前週末の内外市場
米ドル/円(単位:円)
ユーロ/米ドル(単位:米ドル)
商品 WTI原油先物(単位:米ドル)
REIT S&P先進国REIT指数
変化幅
17,048.37
3,007.74
16,016.02
1,881.33
5,876.80
9,664.21
2.06%
1.70%
0.55%
117.64
1.09
28.46
234.75
騰落率(%)
92.80
93.90
27.94
1.00
96.88
142.36
0.02
0.01
0.01
0.32
0.00
▲ 0.96
1.87
0.55
3.22
0.17
0.05
1.68
1.50
0.27
0.15
▲ 3.26
0.80
*米国株式およびWTI原油先物は1月15日時点との比較
※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドル建、配当なしベース
◆今後の注目ポイント
中国の景気指標(前年比)の推移
本日の株価下落の背景については、原油先物の
一段安を除けば特段目新しいものは見られません。
前日発表された中国の低調な景気指標やIMF世界
経済見通しの下方修正などを受けて、先行きの世界
景気減速懸念が意識される中、株式先物への売り
が強まった結果、市場心理が一段悪化したものと見
られます。
こうした中、来週1月26日~27日のFOMC(米連邦
公開市場委員会)、1月28日~29日の日銀金融政策
決定会合が注目されます。FOMCでは、米当局が先
行きの利上げとの関係で足もとの市場混乱や内外
の景気実態をどのように見ているのか、声明文での
新たな言及の有無が注目されます。また、日銀会合
では物価目標達成時期の先送りが議論される模様
です。足もとでの原油の一段安を受けて、金融市場
ではあらためて追加の金融緩和への期待が高まり
そうです。
以上
(2001年~2015年、年次)
(%)
16
(%)
32
14
28
12
24
10
20
8
16
6
12
4
8
GDP(左軸)
鉱工業生産(右軸)
2
小売売上高(右軸)
固定資産投資(右軸)
4
0
0
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
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