ご参考資料 2016年2月19日 マーケットレポート インドネシア中央銀行が2ヵ月連続の利下げ ~ 通貨・インフレの安定で景気下支えを強化 ~ インドネシア中央銀行(以下、中銀)は2月18日、政策 金利を0.25%引き下げ、7.00%としました。また「銀行 間取引の下限金利」である預金ファシリティ金利、「上 限金利」の貸出ファシリティ金利も各々0.25%ずつ引き 下げ、5.00%、7.50%としました。利下げは1月14日に 続いて2ヵ月連続となります。 インドネシアの政策金利、10年国債利回り、 消費者物価指数(前年同月比)の推移 10 2/18 7.25→7.00% 10年国債利回り 9 8 ◆利下げの背景について 7 中銀は、昨年12月の米国の利上げ以降も通貨ルピ アが対米ドルで落ち着いた推移となるなか、景気下支 えの観点から1月に11ヵ月ぶりの利下げに踏み切りま した。 6 インドネシアの1月の消費者物価指数は前年同月比 +4.14%と12月の同+3.35%から小幅加速したものの、 中銀目標レンジ(+3~5%)の範囲内であること、1月の 利下げ以降も通貨ルピアが対米ドルで緩やかな上昇 を続けていることなどから、中銀は追加利下げに踏み 切った模様です。 (2013年2月~2016年2月、月次) (%) 政策金利 5 4 3 13/2 消費者物価指数 14/2 15/2 16/2 (年/月) ※利回りは2月18日時点、消費者物価指数は2016年1月まで インドネシアの実質GDP(国内総生産)成長率 (前年同期比)、経常収支の推移 (2009年4-6月期~2015年10-12月期、四半期) (%) (億米ドル) 7 ◆今後の注目ポイント 80 インドネシアは、2015年10-12月期の実質GDP(国内 総生産)成長率が前年同期比で4四半期ぶりに+5%を 上回るなど景気は持ち直しつつあります。中国の景気 減速や商品市況低迷が、引き続き輸出回復の重石と なるものの、政府支出の増加やインフラ投資の進捗が 景気の牽引役となっています。個人消費は安定した伸 びを示すものの、実質所得の伸び悩みなどを背景に 自動車販売は前年割れが続いています。中銀は景気 てこ入れの観点から、物価や為替市場の動向を注視し つつ追加緩和のタイミングを探っていく方針と見られま す。 40 6 0 5 -40 4 GDP成長率(右軸) 以上 -120 2 09/6 10/6 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 (年/月) インドネシア・ルピアの為替レートの推移 (2013年2月1日~2016年2月18日、日次) (ルピア/米ドル) (円/100ルピア) 9,000 1.2 10,000 円/100ルピア(右軸) 1.1 11,000 1.0 12,000 0.9 13,000 0.8 14,000 ルピア安 通貨ルピアは、足もとの原油安が石油の純輸入国で ある同国の貿易・経常収支の改善につながると期待さ れることや、昨年秋口以降にジョコ政権が打ち出した 規制緩和を軸とする政策パッケージが一先ず評価され ていることなどを背景に、新興国通貨間では相対的に 底堅い推移が続くと見ています。 経常収支(左軸) ルピア高 インドネシア国債は、金利水準の高さ、物価や為替 の落ち着き、先行きの追加利下げ期待などが好感され、 利回りは低下(価格は上昇)が続いています。 3 -80 0.7 ルピア/米ドル(左軸) 15,000 13/2 14/2 15/2 0.6 16/2(年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判 断ください。 投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
© Copyright 2024 ExpyDoc