米国の政策金利は据え置きに - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

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2016年1月28日
マーケットレポート
米国の政策金利は据え置きに
~ FOMC声明文の内容は、利上げに慎重との見方が大勢 ~
FRB(米連邦準備理事会)は1月26~27日に開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)において政策金利
を据え置きました。注目されていた声明文においては、
①「世界の経済・金融動向を注視しており、労働市場やインフレに及ぼす影響を見極めている」
②「米景気は年末にかけて減速したが、労働市場は一層の改善を示した。インフレ期待を示す指標につ
いては一段と低下した」
といった認識が示されました。
前回声明文にあった「経済見通しに対するリスクは均衡している」との文言が削除されており、上記①の
認識によって年初来の世界的な株価下落や原油安などの市場混乱に対して一定の警戒感を示したと見ら
れます。一方、今後の利上げペースなど金融政策の道筋については新たな言及はありませんでした。
FOMC声明文の内容について、金融市場では概ね「利上げを急がない=ハト派的なもの」と受け止められ
ましたが、発表後に米ドルは対円、対ユーロともやや弱含みとなった一方、NYダウは売りが優勢となりまし
た。米株式市場では、3月の利上げ観測を払拭するほどの内容では無かったことに加えて、主要企業の四
半期決算の内容から先行きの業績不透明感が強まったことが売り材料視された模様です。
◆今後の注目ポイント
FOMCが終了し、金融市場では原油先物の動向に加えて、米国や中国など主要国の実体経済の動向
に注目が集まりそうです。特に週明け早々に発表される1月分の米国のISM(米供給管理協会)製造業景
況指数、中国の財新製造業PMI(購買担当者指数)がポイントとなりそうです。ともに12月は48.2と景気判
断の分かれ目となる50を下回っています。50超への急反発は期待しづらいものの、前月比の低下に歯止
めがかかれば市場心理好転に寄与するものと見込まれます。
以上
各国の市場および為替の推移
内外金融市場
日経平均株価 (単位:円)
上海総合指数(中国)
株式
NYダウ(米) (単位:米ドル)
S&P500(米)
FTSE100(英)
DAX(ドイツ)
日本10年国債利回り
米国10年国債利回り
債券 英国10年国債利回り
ドイツ10年国債利回り
米ドル/円(単位:円)
為替 ユーロ/円(単位:円)
ユーロ/米ドル(単位:米ドル)
商品 WTI原油先物(単位:米ドル)
REIT
東証REIT指数
S&P先進国REIT指数
1月27日
終値
17,163.92
2,735.56
15,944.46
1,882.95
5,990.37
9,880.82
0.22%
2.00%
1.71%
0.44%
118.68
129.28
1.0893
32.30
1,710.70
235.87
米国、中国の製造業景況感指標の推移
(2013年12月~2015年12月、月次)
前日比
変化幅
騰落率(%)
455.02
▲ 14.23
▲ 222.77
▲ 20.68
78.91
58.07
▲ 0.01
0.01
0.02
▲ 0.00
0.26
0.56
0.002
0.85
28.67
▲ 3.47
2.72
▲ 0.52
▲ 1.38
▲ 1.09
1.33
0.59
0.22
0.44
0.21
2.70
1.70
▲ 1.45
60
米I SM製造業景況指数
58
56
54
52
50
48
46
44
13/12
中国財新製造業PMI
14/6
14/12
15/6
※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドル建、配当なしベース
15/12
(年/月)
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