ご参考資料 マーケットレポート 2016年2月12日 2月10-11日海外市場、金融市場ではリスク回避が継続 ~ 11日欧州市場では、一時110円台まで円高・米ドル安が進行 ~ 2月10-11日の海外金融市場は米国株や原油先物が続落、為替市場で円が全面高となるなどリスク回避の動き が継続しました。10日は欧州の銀行株が反発に転じたものの、NYダウやWTI原油先物は続落しました。11日は東 京市場が休場の中、円買いが加速し、米ドル/円は欧州市場で一時110円台まで下落、10日の東京時間17時と比 べて約4円弱の急落となりました。その後は一時113円台まで急反発するなど値動きの荒い展開となり、政府・日 銀による円売り介入との憶測も出た模様です。11日の欧米株式市場は仏大手銀行の決算が市場予想を下回っ たことを引き金に欧米の銀行株が全面安となりました。NYダウはWTI原油先物が約12年9ヵ月ぶりの安値を更新 したことも加わり、一時下げ幅を▲400米ドル以上に拡大、約2年ぶりの安値で取引を終えました。 米国ではFRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長が10日に下院、11日に上院で議会証言を行いました。議長 は米国経済が拡大するとしつつも、「海外経済の動向が米経済の成長にリスクをもたらしている」との認識を示し、 「経済が下振れすれば利上げペースも減速するのが適当」と発言しました。議長発言の内容は概ね金融市場で は想定内だったと見られるものの、市場心理が大幅に悪化する中、米国株式市場では先行きの米国景気の減速 懸念を意識させ、為替市場や債券市場では米利上げ先送り観測を強める結果となりました。 ◆今後の注目ポイント FRB議長は依然として「金融政策は経済データ次第」との構えをとっているものの、金融市場では年内の追加 利上げそのものが難しいとの見方が強まっています。金融市場が落着きを取り戻すには、まずは先行きの米国 景気に対する不安が沈静化する必要がありそうです。12日から来週にかけて、消費や生産、住宅関連など1月 分の米国の主要指標が発表されます。年明け以降の市場混乱の中、足もとの米国景気の実態に注目が集まり そうです。また週明け15日には春節休暇明けで中国株式や上海市場での人民元取引が再開されるほか、16日 には日銀マイナス金利の適用が開始されます。先行きの中国市場や国内の短期金融市場、債券市場の動向に 対する不安感も足もとで高まっているとみられ、週明けの市場動向が注目されます。 以上 各国の市場および為替の推移 内外金融市場※ 日経平均株価 (単位:円) NYダウ(米) (単位:米ドル) 株式 S&P500(米) FTSE100(英) DAX(ドイツ) 日本10年国債利回り 米国10年国債利回り 債券 英国10年国債利回り ドイツ10年国債利回り 米ドル/円(単位:円) 為替 ユーロ/円(単位:円) ユーロ/米ドル(単位:米ドル) 商品 WTI原油先物(単位:米ドル) REIT 東証REIT指数 S&P先進国REIT指数(除く日本) ※国内市場は2月10日終値 2月11日 終値 15,713.39 15,660.18 1,829.08 5,536.97 8,752.87 0.01% 1.66% 1.30% 0.19% 112.42 127.29 1.1323 26.21 1,739.86 227.40 日経平均株価と米ドル/円為替レートの推移 (2014年8月1日~2016年2月11日、日次) 2月9日比 変化幅 ▲ 372.05 ▲ 354.20 ▲ 23.13 ▲ 95.22 ▲ 126.53 0.03 ▲ 0.07 ▲ 0.11 ▲ 0.05 ▲ 2.69 ▲ 2.71 0.003 ▲ 1.73 ▲ 38.06 1.07 (円) (円) 騰落率(%) ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 2.31 2.21 1.25 1.69 1.42 2.34 2.08 0.27 ▲ 6.19 ▲ 2.14 0.47 130 21,000 米ドル/円(右軸) 20,000 125 19,000 120 18,000 115 17,000 110 16,000 105 日経平均株価(左軸) 100 15,000 14,000 14/8 15/2 15/8 95 16/2 (年/月) ※日経平均株価は2月10日までのデータ (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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