ご参考資料 2017年3月2日 マーケットレポート トランプ米大統領が初の議会演説を実施 ~減税など具体的内容を欠くも、内外株式は大幅高で反応 ~ 2月28日(日本時間 3月1日午前11時)、トランプ米大統領が上下両院合同本会議で初の施政方針演説を行いました。 金融市場では同大統領が2月9日、「今後2~3週間で驚くべき税制改革案を示す」と発言したことから、今般の演説では法 人税減税など経済政策の具体的な内容に関して踏み込んだ説明を行うのか注目が集まっていました。 演説ではインフラ投資に関して「1兆米ドル」という具体的な金額を示したものの「財源」について具体的な説明はなく、 市場が注目する税制改革についても法人税減税や中間所得者層の負担軽減を目指す所得税減税など従来の説明を繰 り返すにとどまりました。 演説内容を受けて1日午後の東京市場では日経平均株価が大幅上昇、為替市場では円安・米ドル高の流れとなりまし た。演説内容に目新しさが無かったものの、こうした反応となった背景については、 政権と議会の政策協議に進展が見られない中、減税に関して規模や財源問題など具体的な開示があるとの期待が もともと低かった一方、減税実施自体への期待は引き続き維持されていること。 2月27、28日にFRB(米連邦準備理事会)の高官から相次いで先行きの早期追加利上げに関して積極的と受け取れる 発言が続き、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ観測が高まったこと。 が考えられます。 1日の海外市場では欧米の株式市場が大幅高となりました。NYダウは昨年11月の大統領選挙以降で最大の上げ幅を 記録し、史上初となる21,000米ドル台に突入しました。トランプ米大統領が通商政策や移民政策などで過激な発言を封印 し、議会に対して経済政策で協調する姿勢を見せたことが好感された模様です。 ◆今後の見通し、注目ポイント等 米政権の経済政策の概要が固まるには今しばらくの時間を要する見込みです。米国の予算は議会が法律で決定する ものであり、今後は3月中旬と見られる「予算教書」(大統領が議会に提出する予算の要望書)を踏まえて4月から6月に かけて議会の予算審議が本格化する中、政権と議会との間ですり合わせが進み、経済政策の具体案が固まっていく模 様です。 各国市場および為替の推移 株式市場中心に米政権の経済政策に対する期待 3月1日 前日比 が根強いものの、議会共和党は財政規律を重視する 内外金融市場 終値 変化幅 騰落率(%) 議員が多数派であり、トランプ米大統領が掲げる政 日経平均株価 (単位:円) 19,393.54 274.55 1.44 策が最終的にどこまで実現するのか、政策面では不 NYダウ(米) (単位:米ドル) 21,115.55 303.31 1.46 株式 透明な状況が続きそうです。 FTSE100(英) 7,382.90 119.46 1.64 一方、米国の景気やインフレの指標は底堅さを増し つつあり、当面の金融市場の関心が米政権の政策 動向からFRBの政策スタンスや米国景気の持続性な どにシフトする場面も想定されます。 以上 12,067.19 232.78 0.06% 0.01 米国10年国債利回り 2.45% 0.06 英国10年国債利回り 1.19% 0.04 ドイツ10年国債利回り 0.28% 0.07 米ドル/円(単位:円) 113.73 0.96 ユーロ/円(単位:円) 119.95 0.68 WTI原油先物(単位:米ドル) 53.83 ▲ 0.18 東証REIT指数 1,811.65 ▲ 5.71 S&P先進国REIT指数(除く日本) 259.30 ▲ 1.09 1.97 DAX(ドイツ) 日本10年国債利回り 債券 為替※ 商品 REIT 0.85 0.57 ▲ 0.33 ▲ 0.31 ▲ 0.42 ※為替は米国市場の終値 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 【 ご留意事項 】 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判 断ください。 投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を 示唆あるいは保証するものではありません。 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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