構造解析学 第 10 回課題 解答 3 連モーメントの定理を用いて,図 1, 2 に示す連続はりの反力を求め,せん断力 図および曲げモーメント図を描け.ただし,はりの曲げ剛性は EI で一定とする. 図 1: 2 径間連続はり 図 2: 3 径間連続はり 1 1 2 径間連続はり 3 連モーメントの式は { } ℓ1 ℓ1 ℓ2 ℓ2 MA + + MB + MC = − θ−B (q) + θ+B (q) 6 (EI)1 3 (EI)1 3 (EI)2 6 (EI)2 (1) と表せる.各記号の意味は講義ノート参照. 条件より MA = MB = 0, ℓ1 = ℓ2 = ℓ, (EI)1 = (EI)2 = EI (2) が成り立ち,公式から θ−B (q) = Pℓ2 , 16EI θ+B (q) = − MB = − 9 Pℓ 32 Pℓ2 8EI (3) と求められるので,式 (2), (3) より (4) が得られる. 力のつり合いより,各支点反力は VA = 7 P 32 (5) 41 33 25 P+ P= P 32 32 16 23 VC = P 32 VB = VB− + VB+ = (6) (7) となる. 曲げモーメントとせん断力はそれぞれ 7 Px 32 25 1 − Px + Pℓ 32 2 M(x) = 25 41 Px − Pℓ 32 16 23 23 Px + Pℓ − 32 16 2 (0 ≤ x ≤ ℓ/2) (ℓ/2 ≤ x ≤ ℓ) (8) (ℓ ≤ x ≤ 3ℓ/2) (3ℓ/2 ≤ x ≤ 2ℓ) 7 P 32 25 − P 32 Q(x) = 41 P 32 23 P − 32 (0 ≤ x ≤ ℓ/2) (ℓ/2 ≤ x ≤ ℓ) (9) (ℓ ≤ x ≤ 3ℓ/2) (3ℓ/2 ≤ x ≤ 2ℓ) となり,モーメント図とせん断力図はそれぞれ図 3 のようになる. 図 3: 2 径間連続はりのモーメント図・せん断力図 3
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