講義14

基本ディジタルシステムの特性
• ここでは実際にいくつかのシステムの構成や、
その特性を見ていく。
移動平均システム
• ここでは2点の移動平均を行うシステムにつ
いて見てみる。
0.5
X(z)
+
-1
z
0.5
Y(z)
• 入力x[n]に0.5がかけられた信号と、z-1を通っ
て一つ時間遅れとなったx[n-1]に0.5がかけら
れた信号が加算機により加えられて出力され
る。
• 例題
このシステムを線形差分方程式で表しなさい。
• 例題
このシステムの伝達関数を求めなさい。
• 例題
インパルス応答を求めなさい。
• 例題
このシステムの周波数応答を求めなさい。
• 例題
周波数応答をグラフにしなさい
• このシステムの周波数応答の特性
• いまサンプリング周波数を100Hzとして
(T=1/100=0.01)グラフを描くと以下のように
なる。 1.2
1
0.6
0.4
0.2
周波数[Hz]
48
44
40
36
32
28
24
20
16
12
8
4
0
0
¦H(ω)¦
0.8
• グラフから、周波数が0Hzの場合すべてのパ
ワーが通過し、高周波に行くほど通過できな
くなっていることが分かる。よってこのシステ
ムは低域(通過)フィルタであるということが言
える。
2点移動差
• 例題
次のブロック図で示されるシステムの線形差
分方程式、伝達関数、インパルス応答、周波
数応答を求め、周波数応答の絶対値につい
てはグラフにして特性を示しなさい。
0.5
X(z)
+
Y(z)
-1
z
-0.5
2点移動平均とは
この部分が異なる
• いまサンプリング周波数を100Hzとして
(T=1/100=0.01)グラフを描くと以下のようになる。
1.2
1
¦H(ω)¦
0.8
0.6
0.4
0.2
48
44
40
36
32
28
24
20
16
12
8
4
0
0
周波数[Hz]
周波数が0Hzの場合すべてのパワーが通過できず、
高周波に行くほど通過できるようになっていることが
分かる。よってこのシステムは高域(通過)フィルタ
であるということが言える。
2点移動平均システムの従属結合
• 例題
次のシステムの線形差分方程式、伝達関数、
インパルス応答、周波数応答を求めなさい。
0.5
X(z)
0.5
+
-1
W(z)
+
-1
z
z
0.5
0.5
Y(z)
• 例題
このシステムの周波数応答の絶対値(振幅
特性)を求めなさい。