PowerPoint プレゼンテーション

*グローバル投資環境
No.1250 *
ご参考資料
髙木証券投資情報部
マレーシアの金融政策会合~ 政策金利を据え置く一方、
法定預金準備率を引き下げ
2016年1月22日作成
*
▼政策金利及び消費者物価(前年同月比,%)
*マレーシア中央銀行は21日に開いた金融政策委員会
において政策金利を3.25%で据え置くことを決定した。同
中銀は2014年7月に25bpの利上げを実施して以降、9
↑政策金利
会合続けて政策金利を据え置いている。
3.25%
↑消費
者物価
*会合終了後に同中銀のウェブサイトに掲載された声明
12月
文はまずグローバル経済と市場についてレビューしており
+2.6%
「世界経済は引き続き拡大しているが、先進国経済の回
復は事前の予想ほど強くはなく、新興経済の成長は鈍化
している。金融市場における最近のボラティリティーと不
▼GDP成長率(前年同期比,%)
確かさの増大もグローバルの成長に対するリスクを高めて
いる」と述べている。
*一方、マレーシア経済の現状について声明文は「成長
は引き続き国内需要に牽引されている。高い生活コスト
に対する家計の調整によって、民間消費は緩やかになっ
たが、家計の消費は継続的な収入と雇用の増加に引き
▼為替
続き支えられている。石油・ガスセクターにおける投資の
(リンギ)
↓対米ドル[右軸]
(円)
減少にもかかわらず、全般的な投資は、インフラ開発プロ
ジェクトの実行と製造及びサービス業における資本支出
から恩恵を受けている」との見方を示している。さらに、声
明文は景気の先行きについて、「最近のトレンドは輸出の
対円[左軸]↓
好転を示唆するが、成長に対する外需の寄与は控えめ
なものが見込まれる。こうしたチャレンジングな環境下、
5%程度の成長となった2015年に比べると、2016年の
成長はより緩やかなものが見込まれる」と述べている。
▼株価指数(ブルサマレーシアKLCIインデックス)
*声明文はインフレについて「2016年のヘッドラインインフ
レは、最近の統制価格の調整や通貨リンギ安によって、
2015年の平均である2.1%を上回るだろう。インフレ全般
に対するこれらの国内コスト要因は、継続的に低いエネ
ルギー及び商品価格と総じて抑制されたグローバルイン
フレにより中和されるだろう。ヘッドラインインフレは2016
年第1四半期にピークアウトした後は緩やかになると思わ
れる」と述べている。
*今回の政策会合においてマレーシア中銀は、冒頭に述べた通り政策金利を据え置いた一方で、 1/1
法定預金準備率を2月1日付けで現在の4.00%から3.50%に引き下げることを決定した。金融シ
ステム内の流動性を高めることによって、景気を支援する意向のようだ。
(文責:勇崎 聡)
(マレーシア中央銀行、Bloombergのデータより髙木証券作成)
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