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「守山市生涯学習まちづくり基本計画」の概要について
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守山市生涯学習まちづくり基本計画の概要
(1)現状と課題
昭和 55 年に、7学区、全自治会に「青少年の健全育成」
「社会同和教育の推進」
「市民活動の推進」
を三本柱としたまちづくり推進会議の実践活動がスタートした。時代のニーズの変革とともに、実
践活動も多様化してきた。健康の維持増進を図る生涯スポーツとしての総合型地域スポーツクラブ
の設立・学区社協を中心とした高齢者の介護等の福祉活動などと学区まちづくり推進会議の活動と
の連携・整合が課題となってきた。また、各学区や自治会において、これまで取り組んできた三本
柱の活動を基に、新たな課題に取り組みながら、それぞれの地域の持ち味を生かしつつ、継続・発
展させていくことも課題となってきている。
さらには、守山市市民参加と協働のまちづくり推進会議から「話し合い」
「学び合い」
「支えあい」
が育む「新しいまちづくりの取り組み」の提言を受け、市民への情報提供をする中で、自分たちの
まちに関心を持ち、まちの課題解決に向けて学び、取り組むことのできる人材の発掘・育成も必要
となってきた。
このことから、各学区や自治会において自主的かつ自発的に取り組むべき課題の検討を進められ、
地域の実態と市民ニーズにあった組織とまちづくり活動に取り組むことが求められている。
(2)
策定の目的
特色ある学区や自治会のまちづくり推進会議の活性と社会教育・生涯学習を推進するために「生
涯学習まちづくり基本計画」を策定する。
(3)
計画の期間
期間は、平成 26 年度から第5次守山市総合計画最終年度の平成 32 年度までの7年間とする。
(4)
計画の位置づけ
計画は、平成 23 年度にスタートした「
『わ』で輝かせようふるさと守山」を将来の都市像とする
「第5次守山市総合計画」に基づいて策定し、個別計画として位置づける。
(5)
計画の視点
市民一人ひとりが生涯を通して、健康でいきがいのある人生を過ごせるような生涯学習まちづく
りを推進するため、市民の「豊かなまなびを支える」
「まなびの成果をわかちあう」という二つの視
点をもって策定する。
(6)
計画の概要
ア 基本理念
前計画の基本理念を継承し、楽しくまなび、そこから生きるよろこびが生まれ、この生きがい
を地域社会に広くわかちあい、から「まなび
くり」を基本理念とする。
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よろこび
わかちあい
守山の生涯学習まちづ
イ
基本目標
前計画の基本目標を継承し、様々なまなびは、一人ひとりの貴重な財産となり、人生を輝かせ
てくれる礎となることから、「人が輝く」、また、まなんだことを広く市民活動につなげ、活気
に満ちたまちづくりを展開し、相互の絆を深め、地域に輝きを創ることから「地域が輝く」の
2つを基本目標とする。
ウ
基本方針および主な具体的取組
①
多様な学習機会の提供・充実
市民ニーズと地域課題(高齢者の見守り、障害者へのサポート、子どもの安全・安心、環境
保全、エコ運動など)に対応できるように、研修会などの学習機会の提供と充実を図る。
<具体的取組>
・災害時要支援護者に対する地域支援者などの人材の発掘と人材育成に係る研修会を、関係
課と連携を図り開催する。
・登下校における子どもたちの安全・安心を確保するためのスクールガードの人材の発掘・
育成および情報提供を図る。
②
家庭教育への支援
親の学びの推進や悩みや不安などを軽減できる子育て支援に努め、家庭・学校・地域が一体
となって、様々な家庭教育の支援をする。
<具体的取組>
・親子ほっとステーションの子育て支援サポーターの育成を目的に研修会を充実する。
③
学ぶ意欲を高める啓発
様々な媒体を活用して、生涯学習情報の提供、啓発および学習相談を充実する。
<具体的取組>
・広報紙、市ホームページによる生涯学習情報(講座や教室の開催、まちづくり推進会議)
を提供する。
・メールやFAXなどによる生涯学習課や学区公民館での生涯学習相談業務を充実する。
・多くの生涯学習情報を収集し、相談業務や市民への情報提供に活用できるようにする。
④
身近なまなびの場の充実
市民の学びの場の機能充実や施設の有効活用、利用しやすい施設環境を図り、親しまれる公
民館づくりを推進する。
<具体的取組>
・学区公民館で、市民ニーズや地域課題に対応し、充実した内容の各種講座や学級を開催す
る。
・学区公民館の空きスペース等を活用して、情報コーナーや展示コーナーの充実を図る。
・図書館機能の充実を図り、市民の学びの場を推進する。
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⑤
まちづくりの担い手づくり
まちづくりの担い手が活発に活動できるように、情報の提供や人材育成などに努める。
<具体的取組>
・まちづくり推進員の活動啓発や研修会を充実する。
・ジュニアリーダーの研修会の充実と活動できる場(市行事など)の提供による育成を図る。
⑥
まちづくり活動、地域活動の推進・支援
社会教育関係団体やNPO、高齢者などが地域で活動できるように情報の提供などに努め、
活動を支援する。
<具体的取組>
・もりやま青年団活動を支援し、社会教育関係団体への登録を促す。
・社会教育関係団体やNPO、高齢者、サークルなどの活動情報を収集し、市民への情報提
供をするとともに、活動できる場や機会の提供に努める。
⑦
学習成果を交流し合う場の充実
まちづくり推進会議の活性と公民館活動の発表の場の充実を図る。
<具体的取組>
・学区や自治会まちづくり推進会議の自主的・自発的なまちづくり活動へ積極的に支援する。
・まちづくり推進会議の情報交換を目的とした研修会を開催する。
(7)
計画の進行管理
生涯学習課で実施状況を把握し、成果や課題等について、関係課などと協議するとともに、必要
に応じて学区や自治会から意見を聴取し、それを反映する。
3
●生涯学習まちづくり基本計画の今後の進め方
学区まちづくり推進会議に計画内容を説明し、新たな取り組みに対して支援します。
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学区、自治会まちづくり推進会議の新たな取り組み内容(計画書抜粋)
(1)福祉・スポーツ健康推進(福祉・スポーツ健康部会)
高齢者や障害者など福祉に関する学習、スポーツ振興、健康保持増進に係る取り組み
①高齢者の見守り、災害時の障害者のサポート ②学区すこやかサロン ③すこやかチャレンジ
(2)
青少年育成、家庭教育の向上(青少年育成部会)
青少年の健全育成や子どもたちの体験活動、親の学びの学習、登下校の安全安心の取り組み
①いじめ、虐待 ②青少年の体験活動 ③家庭教育、子育て支援 ④交通安全(スクールガード)
(3)
郷土を守り育てる(市民活動部会)
日常生活における課題学習、地域の良さを伸ばす取り組み
①安全、安心(防災・防犯・振り込め詐欺・消費生活) ②自然環境保全
③エコ運動、地球温暖化問題 ④文化継承と創造 ⑤多文化共生、国際交流
※
人権教育部会については、従来の取り組み
※
学区および自治会の実態に即して、地域の特色を生かしつつ、自主的・自発的な新たな取
組みを支援します。
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市(行政)の主な取り組み内容(計画書抜粋)
(1) 学習の機会の提供
①福祉・スポーツ健康推進に係る学習
②青少年育成、家庭教育の向上に係る学習
③郷土を守り育てる市民活動に係る学習
など
(2) まちづくりの担い手育成
①まちづくりに関わるきっかけづくりとして、担い手づくり講座・守山を知る講座・ツアー
などの開催
②まちづくり推進員に対する学習の提供・研修会の充実
③ジュニアリーダーの地域行事などまちづくりへの参画 など
(3) まちづくり推進会議の活性
①学区・自治会まちづくり推進会議の交流、情報交換会の開催
②広報紙や市ホームページによるまちづくり推進会議の活動啓発 など
(4) 学習相談と情報提供の充実
①市民からのメールやファックスによる学習相談などの実施
②生涯学習情報の収集・提供のシステムの確立 など
(5) 市民活動への支援
①社会教育関係団体の活動を広報紙や市ホームページで啓発
②市内のサークル活動の情報を収集、活動に対する相談業務の充実 など
(6) 生涯学習施設の機能充実
①図書館の整備
②公民館等での情報掲載・展示コーナーの充実 など
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