2015 Apr 15 米国:3月の小売売上高 4ヵ月振りにプラスに転じる。消費財を中心に大部分の品目が増加 14日に発表された3月の米国の小売売上高は前月比+0.9%と 小売売上高と主要品目の推移(前月比) 4ヵ月振りにプラスとなり、変動の大きい自動車を除くベースについ ても同+0.4%とこちらも4ヵ月振りのプラスとなり、市場予想をやや (%) 1.5 下回ったものの、ともに上昇しました。主要品目の直近3ヵ月間の動 向をみてみると、家具、衣料品や百貨店など生活に密着した消費 1.0 2.0 0.5 1.0 0.0 0.0 -0.5 -1.0 財を中心に大部分の品目が増加するなど、小売売上高は着実に 回復しており、3月の消費者の購買行動が2月よりも前向きになって いることが示唆されます。 足下、中西部と北東部地域を中心に過去最低気温を記録した 歴史的な寒波や米西海岸港湾労働者によるストライキが解消され たことなどを背景に、製造業受注指数が前月比でプラスに転じるな ど製造業が堅調に推移していることに加え、失業保険申請件数の 過去4週間平均も約15年ぶりの低水準となるなど、雇用環境も改 善しています。このように経済活動が好転し、雇用が良好な結果と -1.0 -2.0 小売売上高(全体、左軸) 小売売上高(自動車を除く、右軸) -1.5 11/3 12/3 13/3 14/3 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 -3.0 15/3 (年/月) 主要品目 1月 自動車・同部品 0.7% 家具 -0.5% 電気製品 0.1% 建設資材 1.6% 食品・飲料 -0.3% 健康用品 -0.3% ガソリンスタンド -10.1% 衣料品 -1.0% スポーツ・書籍等 -3.0% 総合小売店 0.3% その他小売 0.7% 百貨店 -0.4% 無店舗小売 -0.4% 飲食店 -0.1% 2015年 2月 -2.1% -1.2% -1.2% -1.8% 0.1% 0.0% 2.3% 0.0% 2.6% -1.9% -1.0% -1.4% 1.6% 0.2% 3月 2.7% 1.4% -0.5% 2.1% -0.5% 0.3% -0.6% 1.2% 0.2% 0.6% 1.7% 1.4% -0.1% 0.7% (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 なるなか、耐久消費財や趣味・娯楽など消費の裾野の拡大が見 込まれ、今後も米国のGDP(国内総生産)の約7割を占める個人 消費がけん引役となって、米国景気は引き続き堅調に推移していく とみています。そして、これらは米国株式市況の下支え要因になる (%) 3.0 日本 特にございません。 4月 14日 米国 3月 小売売上高 前月比+0.9%(前回 同-0.5%) 3月 生産者物価指数 食品・エネルギー除く 前月比+0.2%(前回 同-0.5%) 火 と考えています。 特にございません。 グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム アシスタントストラテジスト 中山 健悟 4月 15日 4月 NY連銀製造業景況指数 3月 設備稼働率 水 3月 鉱工業生産 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
© Copyright 2024 ExpyDoc