≪算数≫既習内容に帰着し、具体物や、式、図等を用いて考え、分かり

≪算数≫既習内容に帰着し、具体物や、式、図等を用いて考え、分かりやすく説明しようとする態度を養う
≪本時のねらい≫
2位数×1位数の計算は、かけられる数を位ごとに分けて計算し、その和を求めれば
よいことに気付き、2位数×1位数の計算を筆算で計算することができる。
≪展 開≫
単元名 かけ算の筆算(第3学年)
資料名
○乗法についての理解を深め、その計算が確実にできるようにし、それを適切に用いることができ
る。
本実践とキャリア教育
本単元では、乗法について、被乗数が2位数、3位数になっても乗法九九を用いれば計算でき
ることや、乗法の筆算のしかたを学習します。その際、日常生活における具体的な問題場面を、言
葉の式「1つ分の大きさ×いくつ分=全体の大きさ」をもとに演算決定を行ったり、計算の仕方を、
既習内容を用いて図や言葉を使って説明を行ったりするなど、乗法の計算の原理や方法、筆算の
仕方について理解を深めます。ここでの学習において、児童一人一人が既習内容を活用しながら
問題の解決に当たることで課題対応能力を、お互いの考え方を説明し合い理解を深めることで、
人間関係形成・社会形成能力を育むことに大いに役立ちます。
過
程
導
入
指導上の配慮事項と評価
○配慮事項 ◎キャリア教育の視点 ☆評価
学習活動と内容
1 問題を提示する。
1本32円のえんぴつを3本買います。代金は何円
でしょう。
2 既習内容との違いを考え、発表する。
3 課題を確認する。
2けた×1けたの計算のしかたを考えよう。
4 自分の考えをもつ。
①丸図で考える。
30×3
↓
(個人追究)
2×3
↓
⑩⑩⑩
⑩⑩⑩
⑩⑩⑩
①①
①①
①①
30×3=90
2×3=6
合わせて
90+6=96
答え96円
②式を位ごとに分けて考える。
展
開
単元の学習内容及び他の領域との関連(例)
主 な 学
<道徳>1−(2)
自分でやろうと決めたことは、粘り
強くやり遂げる。
<道徳>2−(3)
友達と互いに理解し、信頼し、助け
合う。
<学級活動>
「学習方法を考えよう」
・目標を立て、実現するための方法
を考え、計画を立てる。
<総合的な学習の時間>
「お店体験をしよう」
・目的に応じて適切な手段を選択
し、情報を収集する。
習 活 動
時数
・何十、何百のかけ算
2
・(2けた)×(1けた)の筆算
《本時》
4
・(3けた)×(1けた)の筆算
2
・かけ算のきまり
1
・かけ算とことばの式や図
2
・練習
1
ま
と
め
32×3
∧
30 2
2×3=6
30×3=90
合わせて90+6=96 答え96円
○既習内容との違いを捉えることができる
ように前時までの学習内容を掲示する。
◎既習の方法を使って、自分の考えを図や
式、言葉を用いてノートにまとめことが
できるようにする。
(課題対応能力)
○自分の考えをもつことができない児童が
考えをもつことができるように、半具体
物の操作や、教科書の考えをもとに考え
させることで、位ごとに分けて考えられ
るようにする。
5 自分の考えをペアに説明する。
(ペア交流) ◎相手が見やすいように式や図を示し、相
6 2位数×1位数の計算のしかたを確かめる。
手に自分の考えが伝わっているかを確認
(集団追究)
しながら、自分の考えを話すことができ
T:考えの似ているところやよいところはどこだろう。
るようにする。
P:どちらも一の位と十の位を分けて計算して、それ
(人間関係形成・社会形成能力)
から合わせている。今までに学習した計算(九九・
何十×○)を使っている。
○位ごとに分けて考えることは、加減法の
7 筆算の手順を確認する。
筆算と同じであることを確かめる。
8 本時のまとめをする。
☆2位数×1位数の計算は、位ごとに計算
2けた×1けたの計算は、位ごとに分けて考え、一
し、その和を求めればよいことに気付き、
の位から順に計算する。
筆算で計算することができる。
9 練習問題をする。
実践のポイント
日常生活と関連付けながら学習を進めることが大切にしましょう。
子どもたちに買い物をする場面を想起させるなど、日常生活と関わり深い教材を扱うことで、
教科の学習内容の広がりを意識させるようにしていきましょう。
説明し伝え合う活動を生かすことを大切にしましょう。
協力して問題に取り組むことで新たな視点を得られたり、考えを質的に高めたりすることがで
きることを、図や式、言葉を使って、自分の考えを説明し合う活動などを通して実感させるよう
にしていきましょう。