99 回薬剤師国家試験 問 134 メタロチオネインに関する記述のうち

99 回薬剤師国家試験
問 134 メタロチオネインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 2 3 4 5 1
2
3
4
5
分子量は 6,000〜7,000 で、280 nm に極大吸収をもつ。
カドミウムや無機水銀により発現が誘導される。
亜鉛やカドミウムなどの 2 価の金属とは結合するが、1 価や 3 価の金属とは結合しない。
重金属に結合し、その毒性を軽減するだけでなく、活性酸素種を消去する作用ももつ。
生理的条件下で、大部分は金属を結合していない遊離型の状態で存在する。
解説
誤:メタロチオネインの分子量は 6,000〜7,000 である。メタロチオネインは、芳香族アミノ酸(チ
ロシン、フェニルアラニン、トリプトファン)を持たないため、280 nm に極大吸収をもたない。
正:メタロチオネインは、カドミウムや無機水銀により発現が誘導され、それらの金属と結合して毒
性を軽減する作用をもつ。
誤:メタロチオネインは、亜鉛やカドミウムなどの 2 価の金属だけでなく、銀などの 1 価の金属や、
ビスマスなどの 3 価の金属とも結合する。
正:メタロチオネインは、重金属に結合し、その毒性を軽減するだけでなく、活性酸素種を消去する
作用ももつ。
誤:メタロチオネインは、生理的条件下で、大部分は鉛などの金属と結合した結合型の状態で存在す
る。
問 134 解答 2、4