96 回薬剤師国家試験 問 46 呼吸器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 2 3 4 1 2 3 4 横隔膜はドーム型の骨格筋であり、息を吸い込む時に収縮している。 気道壁を構成する平滑筋は、アドレナリンβ2 受容体刺激で収縮する。 Ⅰ型肺胞上皮細胞は、肺胞表面を潤す界面活性物質(サーファクタント)を分泌している。 血液の pH の低下は、化学受容器を刺激し、呼吸を促進する。 解説 正:横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てて存在するドーム型の骨格筋であり、通常、吸息に関与している呼 吸器である。吸息時には、横隔膜が収縮して腹膜へと下がると同時に、外助間筋の収縮により助骨 が脊柱との間の関節を軸として持ち上げられることで胸腔が陰圧となる。その結果、肺胞が広げら れ、外気が気道を通り肺胞に流れ込む。 誤:気道壁を構成する平滑筋は、アドレナリンβ2 受容体刺激で弛緩する。 誤:肺胞上皮細胞にはⅠ型とⅡ型がありⅠ型肺胞上皮細胞は極めて薄い膜状の単層扁平な細胞で、ガ ス交換に都合が良い形状となっている。一方、Ⅱ型肺胞上皮細胞は、立方体の大型な細胞で、Ⅰ型 肺胞上皮細胞に挟まれるように散在している。Ⅱ型肺胞上皮細胞では、表面張力を低下させ、換気 効率を高める働きをもつ界面活性剤の産生・分泌が行われている。 正:延髄の腹側表面に存在する中枢性化学受容器は、水素イオン(H+)濃度の上昇、すなわち pH の 低下により刺激され、呼吸を促進させる。 問 46 解答 1、4
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