東京での野生生物シンポジウムを前に環境保護活動家たち は日本政府

プレス・リリース
2015 年 3 月 19 日発表予定
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Maggie Dewane, Press Officer, +1 202 483 6621, [email protected]
東京での野生生物シンポジウムを前に環境保護活動家たち
は日本政府に象牙の国内取引を禁止するよう求める
日本の象牙取引はマルミミゾウを絶滅に追いやっている
ワシントン D.C.- 本日、環境保護活動家たちは、非常に危機的な状態にあり急減している
アフリカのマルミミゾウ (Loxodonta cyclotis)の絶滅を防止するために象牙の国内取引
を禁止するよう日本政府に要請した。 アフリカゾウ(Loxodonta africana)とは種の異な
るマルミミゾウのアフリカ大陸における個体数は象牙の密猟のために 2002 年から 2013 年
にかけて 65%も減少した。 中央アフリカの七カ国に生存するマルミミゾウは僅か8万頭
に過ぎず、その半分はガボンに生息している。
マルミミゾウの牙から採れる「硬質な」象牙に対する強い需要が続いているのは世界の国々
の中で日本だけである。それは印章、楽器の部品、彫り物、箸など使われている。 日本で
は象牙の取引を行う数千の企業が操業しており、政府は、正式な書類を欠く象牙を合法化
できる欠陥だらけの「登録制度」の下で国内市場において密猟された象牙がロンダリング
されるのを野放しにしてきた。
「長年、日本はゾウの牙と象牙製品の合法・非合法の取引を規制してこなかったため、密
猟されゾウの牙が国内市場でロンダリングされてきた」と ワシントン D.C.および英国の
ロンドンを本拠地とする非営利団体 EIA の代表 Allan Thornton は語る。「日本は、国内の
象牙の備蓄量を 340 トンと報告しているが、これは一国の既知の備蓄量としては世界最大
であり、16,900 頭以上のゾウが亡くなったことに相当する。 日本のインターネット小売
業者の楽天とヤフー・ジャパンは、 安くて大部分違法な象牙の世界最大のオンライン販売
業者である。
今週末に日本の環境省が同国の象牙取引に関するシンポジウムを開催することに因んで、
EIA は日本の安倍晋三首相に国内の象牙の取引を禁止するよう訴える。 昨年、アメリカは、
アフリカのゾウを保護するために国内の象牙取引の禁止を発表した。中国と香港に対して
も国内象牙取引を禁止するよう求める国際的な圧力が高まっている。
日本は何十年間も世界最大の象牙消費国だった。1989 年に象牙の国際取引が禁止されるま
での二十年間に日本は約 23 万頭のゾウに相当する 5 千トン以上のゾウの牙を輸入した。
近年、中国の増大する中産階級の間での莫大な象牙の需要が日本の需要を上回り、全アフ
リカ大陸で密猟が蔓延するのを後押ししている。
「世界各国の中で日本はマルミミゾウを激減させた最も大きな責任を負っている。国内の
象牙取引を取り締まらず、密猟されたゾウの牙の密輸を見逃してきたからだ」 と EIA の
Senior Policy Analyst の Danielle Fest Grabiel は語った。