ご参考資料マーケットフォーカス（欧州市場） 2016年11月号市場概況･今後の見通し【 10月の市場概況】＜株式＞ドイツDAX指数は、2ヵ月ぶりに上昇しました。ドイツ大手銀行の経営不安の一服や対米ドルでのユーロ安傾向、ドイツの景気指標改善などが好感されました。英FTSE100指数は、5ヵ月連続で上昇しました。英ポンド安でグローバル企業の業績改善期待が高まり、銀行株や鉱業株、石油株などが底堅く推移しました。 2016年11月7日主要株式市場・為替市場の推移（2011年10月末～2016年10月末） 14,000 DAX（ドイツ） FTSE100（英） 12,000 10,000 8,000 6,000 ＜為替＞ ECB（欧州中央銀行）が量的金融緩和の縮小に踏み切るとの報道を受けてユーロ圏主要国の長期金利が上昇したことなどを背景に円安・ユーロ高となりました。一方、英首相が来年3月末までにEU（欧州連合）離脱を通告すると表明したことから先行きの英経済への不安が高まり、英ポンドは一時約4年ぶりの円高・英ポンド安水準となるなど、売りが加速しました。 4,000 11/10 220 12/10 13/10 14/10 15/10 （米ドル）（円）ユーロ/円（左軸） 200 16/10 （年/月）英ポンド/円（左軸） 2.0 ユーロ/米ドル（右軸） 180 2.2 1.8 160 1.6 【今後の見通し】 140 1.4 ユーロ圏では、ドイツを中心に企業景況感が改善しており、先行きも緩やかな景気回復が続きそうです。英国は、英ポンド安によるインフレの加速や、英政権がEU離脱に際し自由貿易より移民制限を重視する可能性など、先行きの景気減速リスクがくすぶると見られます。 120 1.2 100 1.0 80 11/10 12/10 13/10 14/10 15/10 0.8 16/10 （年/月）＜株式＞ユーロ圏、英国とも金融緩和や通貨安が下支えとなる一方、景気・企業業績面で新たな買い材料が乏しいこと、欧州全般に政局不透明感が根強いことから、もみ合い推移が続きそうです。【 1 0 月のマーケットデータ】 DAX（ドイツ） 9月末 10,665.01 10,511.02 騰落率最低最高 1.47％ 10,414.07 10,761.17 株式 6,954.22 6,899.33 0.80％ 6,947.55 7,097.50 ユーロ/ 円 115.05 113.36 1.49％ 113.00 115.91 英ポンド/ 円 127.76 131.00 ▲2.47％ 126.76 131.92 FT SE1 0 0 （英）＜為替＞ユーロ/円は、ECBが量的金融緩和を延長すると見られる一方、先行きは段階的に緩和を縮小するとの懸念が根強く、もみ合い推移が続きそうです。英ポンド/円は、英国のEU離脱交渉にかかる不透明感が重石となる一方、BOE（英中央銀行）が早期追加利下げ方針を撤回したことから、底堅い推移を見込みます。 10 月末為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス（▲）は円高（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料欧州経済① ○2016年7-9月期の実質GDP（国内総生産）成長率（速報値）は、ユーロ圏が前年同期比+1.6％（前期比+0.3％）、英国は同+2.3％（同+0.5％）となった。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数（10月）は前月比+0.2の▲8.0、2ヵ月連続で上昇。景況感指数（10月）は同+1.4の106.3、10ヵ月ぶりの高水準を回復。実質GDP成長率（前年同期比）（％） 6 欧州委員会マインド指標（ユーロ圏）（2011年7-9月期～2016年7-9月期、四半期）ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国（2011年10月～2016年10月、月次） 0 130 消費者信頼感指数（左軸）景況感指数（右軸） 4 -5 120 -10 110 -15 100 -20 90 -25 80 2 0 -2 -4 11/3Q 12/3Q 13/3Q 14/3Q 15/3Q 16/3Q （年/期） ※ドイツ、イタリア、スペインは16/2Qまでのデータを使用 ※3Qは7-9月期を意味し、例えば11/3Qは2011年7月から9月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 -30 11/10 12/10 13/10 14/10 15/10 70 16/10 (年/月) ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏（8月）が前月比+1.6％、2ヵ月ぶりに上昇。英国（8月）は前月比▲0.4％、3ヵ月ぶりに低下。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏（8月）が前月比▲0.1％、5ヵ月ぶりに低下。英国（9月）は前月比横ばい、3ヵ月ぶりに上昇が一服した。鉱工業生産指数小売売上高指数（2011年9月～2016年9月、月次）（2011年8月～2016年8月、月次） 120 120 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国 110 110 100 100 90 90 80 80 11/8 12/8 13/8 14/8 15/8 16/8 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 70 11/9 12/9 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国 13/9 14/9 15/9 16/9 (年/月) ※ユーロ圏、イタリア、スペインは2016年8月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏（10月、速報値）は前年同月比+0.5％。英国（9月）は同+1.0％、2014年11月以来の高い伸び。英ポンド安によるインフレ加速の兆し。 ○失業率は、ユーロ圏（9月）は前月から0.1％改善の10.0％。英国（2016年6月-8月）は前月発表値（2016年5月-7月）から変わらずの4.9％。消費者物価指数（前年同月比）失業率（2011年10月～2016年10月、月次）（％） 6 5 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国（2011年9月～2016年9月、月次）（％） 30 25 4 20 3 15 2 1 10 0 5 -1 -2 11/10 0 12/10 13/10 14/10 15/10 16/10 （年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国は2016年9月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 11/9 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国 12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 （年/月) ※英国は2016年8月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース（国際労働機関基準） ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、ECBの量的金融緩和縮小への警戒から多くの国で上昇。一方、投資格付が維持されたポルトガルは横ばい圏の推移。 ○欧州株式は、スイスを除き総じて上昇。銀行株が反発したイタリア、政治空白解消の期待が高まったスペインが底堅く推移した。欧州各国の株価推移欧州各国の10年国債利回り（％） 40 （2011年10月末～2016年10月末、日次） 35 ドイツフランスイタリアスペイン（2011年10月末～2016年10月末、日次） 250 ドイツフランス 30 英国 25 イタリアポルトガル 200 スペインギリシャ英国スイス 20 150 15 10 100 5 0 -5 11/10 12/10 13/10 14/10 15/10 （出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/10 （年/月） 50 11/10 12/10 13/10 14/10 15/10 16/10 （年/月） ※ドイツ：DAX、フランス：CAC40、イタリア：FTSE MIB、スペイン：IBEX35、英国：FTSE100、スイス：SMI ※グラフ開始日を100として指数化（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書（交付目論見書）の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等（外貨建資産には為替変動リスクを伴います。）に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6