U.S.Indicators 米国 上昇も 上昇も緩やかな拡大を 拡大を示す水準 (16年11月ISM製造業景気指数 ISM製造業景気指数) 製造業景気指数) 発表日:201 発表日:2016 2016年12月1日(木 日(木) ~ドル高の影響を ドル高の影響を受け今後の 今後の改善ペース 改善ペースは ペースは鈍化す 鈍化する見込み 見込み~ 第一生命経済研究所 経済調査部 桂畑 誠治 0303-52215221-5001 ISM製造業景気指数の推移 総合 16/01 16/02 16/03 16/04 16/05 16/06 16/07 16/08 16/09 16/10 16/11 48.2 49.5 51.8 50.8 51.3 53.2 52.6 49.4 51.5 51.9 53.2 新規受注 51.5 51.5 58.3 55.8 55.7 57.0 56.9 49.1 55.1 52.1 53.0 生産 50.2 52.8 55.3 54.2 52.6 54.7 55.4 49.6 52.8 54.6 56.0 雇用 45.9 48.5 48.1 49.2 49.2 50.4 49.4 48.3 49.7 52.9 52.3 在庫 43.5 45.0 47.0 45.5 45.0 48.5 49.5 49.0 49.5 47.5 49.0 入荷遅延 50.0 49.7 50.2 49.1 54.1 55.4 51.8 50.9 50.3 52.2 55.7 受注残 43.0 48.5 51.0 50.5 47.0 52.5 48.0 45.5 49.5 45.5 49.0 仕入価格 33.5 38.5 51.5 59.0 63.5 60.5 55.0 53.0 53.0 54.5 54.5 輸出受注 47.0 46.5 52.0 52.5 52.5 53.5 52.5 52.5 52.0 52.5 52.0 輸入 51.0 49.0 49.5 50.0 50.0 52.0 52.0 47.0 49.0 52.0 50.5 ( 出所 )I SM :the Institute for Supply Management 製造業景気指数は 53.2 1.3%ポイン と前月比 1.3 %ポイン ト上昇 16年11月のISM製造業景気指数(季節調整値)は、53.2と前月比1.3%ポイント上 昇し、拡大縮小の分岐点である50を3カ月連続で上回った(市場予想中央値52.1、筆者 予想52.4)。米国製造業の活動は、ドル高の影響を受けながらも、国内需要の堅調さの ほか、原油価格の上昇、石油掘削リグの稼働数の増加、在庫調整の進展等を背景に、緩 やかな拡大基調を維持している。このような中で、ISM製造業景気指数は基本的に50 を小幅上回る水準で安定している。 総合指数を構成する項目では、雇用が前月から低下したが、生産、新規受注、在庫、 入荷遅延が上昇した。構成項目別の総合指数への寄与度をみると、雇用(前月比▲ 0.12%p)が押し下げ寄与となった一方で、入荷遅延(前月比+0.70%p)、在庫(前月 比+0.30%p)、生産(前月比+0.28%p)、新規受注(前月比+0.18%p)が押し上げ 寄与となり、総合指数は前月比1.3%ポイント上昇した。入荷遅延が最大の押し上げ寄 与になっており、ヘッドラインの数字ほど内容は良くない。 総合(全18業種、下線は拡大、縮小が2カ月以上続いたことを示す)で拡大した業種 は、その他製造業、石油・石炭、紙製品、コンピューター・電子機器、食品・飲料・タ バコ、化学製品、加工金属、プラスチック・ゴム、一般機械、非鉄、一次金属の11業種 (前月10業種)に増加した一方で、縮小した業種は、印刷・関連サポート活動、木材製 品、アパレル、電気設備・部品、輸送機器、家具・同関連の6業種(8業種)に減少し た。繊維は変わらず。 公表された報告は拡大を示した業種に限られたこともあり、全て前向きな内容となっ ている。コンピューター・電子機器は、強い年末需要で生産が活発と報告、プラスチッ ク・ゴムは事業が引き続き安定していると指摘され、非鉄は季節性の需要拡大が持続し ていると報告された。また、食品・飲料・タバコは、受注や予測は引き続き強く、需要 予測は楽観的と指摘。さらに、一次金属や加工金属などは2017年を楽観的にみていると 本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内 容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。 1 報告された。 今後、製造業景気指数 今後 、製造業景気指数 は緩やかな拡大を示す 水準で推移 で推移する公算 水準 で推移 する公算 今後、雇用・所得の拡大等を背景に個人消費を中心とした国内需要は堅調さを持続す るとみられる一方で、米国景気への楽観的な見方の高まりや利上げペース加速期待の強 まり、米国への資金還流等の影響を受け、ドル実効レートが高止まりすると予想される。 このような環境のもと、ISM製造業景気指数は、国内最終需要の増加に支えられる一 方で、ドル高による価格競争の強まりを背景に、製造業の緩やかな拡大を示す水準で推 移すると予想される。 (%) (図表)ISM製造業景気指数の推移 70 65 生産 60 新規 受注 55 50 総合 45 40 35 30 25 20 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (出所)ISM 本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内 容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。 2
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