「和食:日本人の伝統的な食文化」 平成26年 <給食だより> 三郷市立岩野木学校給食センター 感謝の気持ちを持って食事をしよう! 毎日何気なく食べている食事ですが、動物や植物の命をいただいているとい うこと、食事を口にするまでの過程にいろいろな人々の手がかかっていること に感謝して、心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言いましよう。 心を込めて作ってくださっている人への感謝 毎日の給食は、たくさんの人たちによって作られています。 ☆献立を考える栄養士さん ☆給食をクラスに分ける配膳員さん ☆給食を作る調理員さん ☆給食を配る給食当番さん ☆給食を運ぶ運転手さん ☆米、野菜、肉、卵、魚等食品を作る人 命をいただいている ことへの感謝 みなさんが何気なく食べて いる肉や魚、野菜、果物は 全て命があります。私たち は動物や植物の「命」とつ ながっています。 お家の人への感謝 毎日の給食は、お家の方が 用意してくださった給食費で 材料を購入しています。 (2013 年 12 月ユネスコ無形文化遺産に登録された) 1.多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各 地で地域に根差した多様な食材が用いられています。また素材の味わいを活か す調理技術、調理道具が発達しています。 2. 栄養バランスに優れた健康的な食生活 一汁三菜(1 種類の汁物と 3 種類の菜からなる日本料理の基本的な膳立て)を基 本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、 「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日 本人の長寿、肥満防止に役立っています。 3. 自然の美しさや季節の移ろいの表現 食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴の一つです。季 節の花や葉などで料理を飾り付けたり、季節に合った調度品や器を利用したりし て、季節感を楽しんでいます。 4. 年中行事との密接な関わり 日本の食文化は、正月などの年中行事と密接に関わって育まれてきました。自然 の恵みである「食」を分け合い、食の時間をともにすることで、家族や地域の絆を 深めてきました。 三郷市は早場米の産地として、「万葉集」にも「葛飾早稲の歌」と題してうたわれてい ます。 まん よ う い せ き かつしか わ せ は っ し ょ う ち 「萬葉遺跡葛飾早稲発祥地」 にへ にほ鳥の葛飾早稲を饗すとも かな と その愛しきを外に立てめやも 毎日食べ物をいただけることへの感謝 地球上では、世界人口60億人のうち、食料が不足し苦しんでいる人が8億人以上 いるといわれています。食べたいのに食べられない人たちがいる中で、「嫌いだか ら残す」「食べきれないから捨てる」ということはあってはならないものです。いただ いた命やたくさんの人たちの苦労を無駄にしないように、残さないで食べましょう。 昭和 37 年 2 月吉日 埼玉県北葛飾郡三郷村 建之 (県指定旧跡) この「万葉集」にうたわれた葛飾早稲は、三郷市付近が産地であるといわれており、 市内には「葛飾早稲の碑」(県指定旧跡)があります。 丹後神社のあたりはかつて“早稲田村”と呼ばれ現在も“早稲田”の地名が残ってい ます。
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