授業改善書 科目名 臨床心理学 担当者 佐々木美恵

授業改善書
科目名
臨床心理学
担当者
佐々木美恵
授業の概要
臨床心理学という学問領域について,実学としての臨床心理学の側面を重視し,心理
援助の考え方,心理査定,各発達期における心理的問題とその援助に焦点を当てて講義
を構成した。
具体的には,臨床心理学についての概論から始まり,心理援助における代表的な治療理論
(来談者中心療法,精神分析,認知行動療法),各種心理査定法(投影法,質問紙法,知能検
査法)
,各発達期で見られやすい心理的問題の理解とその援助の考え方について,講義を行っ
た。
授業の問題点
□学生との双方向のコミュニケーションが少なく,やや一方向の授業展開となったこと
がまず挙げられる。学生は受け身となり,講義を聞き,ノートを取ることに終始した
傾向があった。学生の授業参加を促すことで知的好奇心をより刺激し,より学びを深
めることができたであろうと思われる。
□配布資料と板書とのバランスにおいて,資料にすでに書かれていることを再度板書す
ることが多くあった。再度板書することで学生の注意を促すことができた側面もある
が,やはりより効果的な授業法が考えられていく必要があるだろう。
授業改善の課題・方策
□双方向性の高い授業展開を考えたい。一方的に講義するのみではなく,随時学生の発
言を取り入れ,ともに考えながら授業を進めていくような工夫を心がけたい。
□配布資料と板書のすみわけを意識し,学生がより効果的に学習することができるよう
な方法を考えていきたい。またあるいは,資料をもとに口頭で説明をしてもよい部分,
さらに板書で説明をした方がよい部分を考慮し,学生が授業を十分に理解することが
できるように努めていきたい。そのためには随時学生の理解度を確認していく必要が
あり,それをよく把握しながら授業を進めていくことを意識していきたい。
□毎回の授業において,授業内容に関連した課題を提示し,2
00字程度の小レポートを
もって出欠確認を行った。学生が自らの考えを言葉にして記述する機会となり,熱心
な取り組みを見せる学生も少なからず見られた。すべての小レポートにコメントを付
して戻すことは労力のかかるものではあったが,学生の学習意欲を高める一助となっ
た部分があったように感じている。履修者数にもよるが,今度も続けていきたい試み
である。
その他
とくになし。