カウンセリング 体感プログラム・傾聴技法 函館大学 金山健一 1 金山流カウンセリング ① 安心 納得 すっきり ② 説得と納得は違う ③ 事実と感情の両方に視点をあてる ④ 察知能力を高める ⑤ 中心線をあわせる ⑥ 原因志向ではなく解決志向 ⑦ 悩みや問題を成長課題してとらえる 2 教育相談の展開方法 対応 カウンセリング ○○療法 分析・アセスメント(診断) 精神分析 人間関係づくり ロジャ-ズ理論 3 教師に求められる能力 國分康孝 (折衷主義) 金山 (ドラえもんのポケット療法) ① ロジャーズ理論・・信頼関係づくり ② 精神分析・・・問題の分析,深層心理の理解 ③ 行動療法・・・不登校,孤立した生徒 ④ 現実療法・・・非行生徒,自己中心的生徒 ⑤ 論理療法・・・自分を責める生徒 ⑥ 家族療法・・・摂食障害・親との関係 ⑦ ブリーフ・・・・あらゆる問題・悩み などなど 学級経営・教育相談・生徒指導・保健室経営・授業・部活等の 指導力のある先生方は、経験と人間性で上記の療法は、 4 自然に身に付いています。 ロジャーズ理論の基本 クライエント・・・・相談を受ける人・ 来談者とも言う カウンセラー・・・相談をする人 ロジャーズ理論のカウンセリングの基本 (カウンセリングの3条件) ① 受容 ② 共感 ③ 自己一致 5 The Life of C.R.Rogers 1941年 アメリカ予防精神医学会 副会長 1944年 アメリカ応用心理学会 会長 1946年 アメリカ心理学会 会長 1956年 アメリカン・サイコセラピ スト・アカデミー会長 6 カウンセラーの3条件① 受容または無条件の肯定的配慮 Unconditional positive regard ■クライエントの中にあるものを、それが否定的な ものであっても、温かく肯定的に受けとめ、1人 の独立した人間として尊重すること (例) 相手をあるがままに受け入れる 7 ① 受 容 カウンセラーはクライエントを、一人の人間とし て受容する。 ① 相手をあるがままに受け入れる。 ② 自分の考えを相手に押し付けない。 ③ 相手の価値基準(好き・嫌い・良い・悪いな ど)を、常に理解しておく。 ④ カウンセラーは、好き嫌いでクライエントを選 べない。 ⑤ 積極的に聴く姿勢を見せる。 8 カウンセラーの3条件② 共感的理解 Empathic understanding ■ カウンセラーは、クライエントの話を共感する (例) 相手の感情に付き合いながら温かい姿勢を とる。 9 ② 共 感 カウンセラーは、クライエントの話を共感する。 ① 相手の感情に付き合う暖かい姿勢をとる。 ② 共感と同情は違う。 ③ 相手が「つらい」「かなしい」と言ったとき、 そのつらさ・かなしさはどのレベルなのか。 ④ 相手の気持ちを理解するとは何か。 10 カウンセラーの3条件 ③ 自己一致または純粋性 Congruence ■カウンセラーは、自分の心と発言・態度を 自己一致させる。 (例)態度では好意的なのに、心の中では、相手を 馬鹿にしたり、嫌ったりする。 11 ③ 自己一致 カウンセラーは、自分の心と発言・態度を自己 一致させる。 ① 態度では好意的なのに、心の中では相手を馬 鹿にしたり、嫌ったりする。 ② 相手の気持ちを理解していないのに、簡単に 「わかったよ」と言ってしまう。 12 実は第4条件がある ■Rogersは晩年に第4条件とされる特質を明らか にした。 Presence-そこでの存在 Being-在ること 私の内なる魂が外に届き、他者の内なる魂に触れた瞬間、 私たちの関係はそれ自体を超えて、より大きな何ものか の一部になります。(Rogers,1986) 13 ロジャーズ理論ができるまで ① ( 来談者中心療法 ) ① 1951年 ( 来談者中心療法 )という、本をかく。 ② 今までのカウンセリングは、カウンセラーが中心で、 「ああせよ」「こうせよ」と指示する傾向が強い。 ③ クライエントの力を信じて、( 改める必要性を説いた。 ④ ロジャーズは、最初、( 児童相談所 否、自閉症などの相談をしていた。 非支持的 )に )で、登校拒 14 ロジャーズ理論ができるまで ② ( 来談者中心療法 ) ⑤ ロジャーズは、ある多動児の母親のカウンセリングを して、当初、「ああしなさい」「こうしなさい」と言っ ていた。 ⑥ しかし、まったく効果はなかった。そこで、ロ ジャーズと母親は、このカウンセリングをやめること にした。 ⑦ その母親は、ロジャーズにお礼をいい、ドアを出よう としたとき、母親は「ここでは、大人のカウンセリング はしないのですか。実は、子どものことより、 ( 私 )のことが話したいんです」という。 15 ロジャーズ理論ができるまで ③ ( 来談者中心療法 ) ⑧ 母親は、自分の幼い子からの( 成育歴 )から現 在 の ( 夫 婦 )関 係 、 自分 の 悩みを 話 し 、そ れ が ( 子供 )に影響していると考えていると、ロジャー ズにいった。 ⑨ ロジャーズは、クライエントは実は自分の問題の ( 原因 )を知っていると考えた。 ⑩ 母親は、自分の問題を解決するうちに、子供の多動 は解決した。 16 システム理論で家族を見てみよう 祖父 夫 祖母 母親 カウンセラー 多動児 17 マイクロカウンセリング アレン・アイビー(元アメリカカウンセリング学会長) 統合 対決技法 積極的技法 ①指示 ②助言 かかわり技法 ①言い換え技法 ②要約技法 ③励まし技法 ④質問技法 かかわり行動 ①席のとり方 ②ジェスチャーなどの(非言語的)かかわり 18 体感トレーニング 教師と生徒の間で起こる感情を体感してみよう ・イライラする ・頭にくる ・キレる ・悲しくなる ・応援したくなる ・つらくなる 19 問答法 生き方のリード 教師・カウンセラーは、最終的には生き方を 支援・援助する。 ① なぜ,勉強しないといけないのか? ② なぜ,人は,人を愛するのか? ③ なぜ,いじめはいけない? ④ なぜ,働かないといけないのか? ⑤ なぜ,援助交際してはいけないのか? ⑥ なぜ、タバコを吸ったらいけないの? ⑦ なぜ,規則を守らないといけないのか? 20 生き方をリードするアプローチ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 人生には,敗者復活戦がある。 過ちは、過ちを犯すから学べる。 我慢することが、成長につながる。 魚を与えるのではなく、釣り方を教える。 答えを教えるのではなく、悩み方を教える。 失敗したらどうしようではなく、成功したらどう しようと考える。 自分に負けない自分になれ。 ピンチをチャンスに変えよう。 夢は逃げて行かない。自分が夢から逃げて行くのだ。 21 心理学的視点 人と人とのコミュニケーションの3要素 ハーバード大学 ① 言葉 アルバート・メラービアン ・・・・・・・7% (知) ② ・・・55% (情) ③ ・・・38% (情) 22 心理学的視点 自己肯定感を高めるほめ方の3要素 ① 結果 をほめる。 ② をほめる。 ③ をほめる。 23
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