心理学入門 第 11 回 2015. 7/20 「現代人に必要な最低ぎりぎりのことは、 苦悩する能力を回復することである。」 ー V. E. フランクル 苦 苦 痛 苦しみから逃れようとする 苦悩 苦しみを受け入れ、乗り越え、 意味あることに変容させる ・逃れられない運命 → 苦悩すること :重要・使命 「自己超越」 ■ フランクル 『意味への意志』 春秋社 ■ 〃 『苦悩の存在論』 新泉社 ■ 〃 『それでも人生にイエスと言う』春秋社 ★ V. E. フランクル → A.H. マズローへの「可能主義批判」 「自己実現は人間の究極の目的ではない」 「自己実現は意味充足の効果に過ぎない」 「幸福の追求が人を幸福から遠ざける」 ★ K. マルクスの疎外論 「人間の本質を具現させる内的な 力であるはずの労働が人間に対立 し、人間を抑圧する外的な力として 現れる」 ◎ 罪責と罪責感情 (M. ブーバー) 精神分析(S. フロイト) 心理主義批判 1.メラニー = A ≠ B子(婚約を解消させ結婚。 B子自殺未遂←見せかけのものと不当に咎めた) 2.メラニー ≠ A = C子(不当さに気づき罪責感情 に苛まれ、視覚障害を伴う神経症に) 3.メラニー → 精神分析を受け、神経症の症状消失 4.仕事(社会福祉)の対象者に透視と指導の客体と して接し、理解と慰めを必要とする人として接する ことはなくなった。 B子 自殺未遂 C子 不当に咎めた メラニー A男 罪責感情 神経症 精神分析 「(心理的)罪責感情を解消したことにより、(存 在論的)罪責を償い、人間的に成長する機会 を永遠に奪われてしまった。」 M. ブーバー 「罪を犯すことは人間の特権であり、罪を克服す ることは人間の責任である。」(V. E. フランクル) ■M. ブーバー「我と汝・対話」岩波文庫 ■斉藤啓一「ブーバーに学ぶ ~ 『他者』 と本当にわかり合うための30章」 日本教文社 ■平石善司 他編「ブーバーを学ぶ人の ために」世界思想社
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