2014年9月1日 楽読 (ラクヨミ) Vol.847 9月の金融政策、政治・経済イベント 8月の金融市場は、ウクライナ情勢をめぐる欧米とロシア間での経済制裁の応酬が世界経済に与える影響が 懸念されたことや、中東情勢の緊迫化など地政学的リスクが高まったことなどを背景に、軟調なスタートとなり ました。その後、中旬から月末にかけては、ウクライナ情勢の緊迫緩和期待の高まりに加え、欧米金融当局に よる金融緩和姿勢の継続観測や米国の良好な企業業績などを受けて、全体的に堅調に推移しました。 9月も引き続き、根強い地政学的リスクや欧米を中心とした各国の金融政策の行方に関心が集まるとみられ、 中でも特に注目されているのが、16~17日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)です。前回の会合 に引き続き、資産買入れ額を100億ドル減額すると見込まれているほか、量的緩和(QE)の終了が今秋と予 想されるなか、今後の利上げに向けた考え方などを含め、QE後の金融政策について何らかの具体的な方針 が示されるかどうかに注目が集まっています。また、同時に発表される、FOMCの四半期ごとの経済見通しも、 GDPや失業率、物価などに加え、FOMC参加者の政策金利見通しが示されるため、今後の政策動向を見極 める上で重要な材料となりそうです。 国内では、4月の消費税率引き上げ後、個人消費が弱含んでいるほか、円安基調が続いているにも関わらず、 製造業の海外生産シフトにより輸出の回復力が鈍っていることなどから、景気のけん引役として設備投資の 動向に関心が集まっており、法人企業統計(1日発表)や設備投資の先行指標となる機械受注統計(10日発 表)が注目されています。そのほか、3日に予定されている自民党役員人事および内閣改造にも注目が集まっ ています。 9月の注目される金融政策および政治・経済イベント 9月 予定 9月1日(月) ■中国、8月の製造業PMI、■日本、4-6月期法人企業統計、■日印首脳会談 9月2日(火) ■米国、8月のISM製造業景気指数、●オーストラリア、金融政策決定会合 ●日本、日銀金融政策決定会合(~4日) ●金融政策関連 ■自民党役員人事、内閣改造 9月3日(水) ■政治・経済関連 ●米国、地区連銀経済報告(ベージュブック) ■ユーロ圏、4-6月期GDP改定値 ●日本、黒田日銀総裁の定例記者会見 9月4日(木) ●ECB(欧州中央銀行)理事会、ドラギ総裁の記者会見、■NATO首脳会議(~5日、英国) 9月5日(金) ■米国、8月の雇用統計 9月8日(月) ■中国、8月の貿易統計、■日本、4-6月期GDP改定値 9月10日(水) ■世界経済フォーラム 夏季ダボス会議(~12日、中国・天津)、■日本、7月の機械受注統計 9月11日(木) ●ニュージーランド、金融政策決定会合 9月12日(金) ■米国、8月の小売売上高および9月のミシガン大学消費者信頼感指数など 9月16日(火) ●米国、FOMC(~17日) 9月18日(木) ●米国、イエレン議長の記者会見、■スコットランドで英国からの独立の是非を問う住民投票 9月20日(土) ■G20財務相・中央銀行総裁会議(~21日、オーストラリア・ケアンズ) (信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。スケジュールは予告なしに変更される可能性があります。) ※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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