DIAMコラム(2014/12/25)

情報提供資料
DIAMコラム(2014/12/25)
『アベノミクス効果で2015年も日本株は上昇を期待』
2014年も残り少なくなりましたが、今年1年を振り返
ると米国、日本、ユーロ圏、中国など主要な国・地域
で株式が良好なパフォーマンスをあげました。2015
年も良好なパフォーマンスが持続するか、今回は主
要国・地域の投資環境を確認してみたいと思います。
2014年は主要な国・地
域の株式が良好なパ
フォーマンスだったけ
ど、2015年はどうなる
んだろう?
【2015年は日本の経済政策や税制改革進展に注目】
各国・地域の政治・経済日程を見ると、日本では12月の衆議院選挙で圧勝した安倍内閣が、経済政策と税制
改革を中心に政策を進めていくと考え、これが株式市場を支えるとみています。特に、2015年4月に統一地方選
挙、9月に自民党総裁選を控える中、スピード感のある政策運営を期待しています。米欧では、金融政策をめぐる
動きが注目されます。米国では雇用やインフレ動向次第で金融引き締め(利上げ)方向に向かう環境である一方、
欧州(ユーロ圏)では景気やインフレ動向がさえない中、国債買い入れなど大規模な量的金融緩和が実施される
か投資家が注目している状況です。また、欧州の幾つかの国で選挙が予定されており、政策方針に大きな変更
が予想される場合などには選挙結果が金融市場に影響を与える可能性があるため注目しています。中国は経済
成長率が緩やかに鈍化していますが、政策対応がとられており、金融・不動産市況がある程度安定すれば急激
な景気減速は回避できるとみています。
【2015年:主要国・地域における主要政治・経済(予定) 日米欧など】
日本
2015年1月
2015年2月
2015年3月
2015年4月
2015年5月
2015年6月
2015年7月
2015年8月
2015年9月
2015年10月
2015年11月
2015年12月
通常国会召集
(予算編成、消費増税法改正など)
日銀金融政策決定会合(20-21日)
補正予算成立
日銀金融政策決定会合(17-18日)
日銀金融政策決定会合(16-17日)
米国
議会の開会(新議員を含む)
FOMC(米連邦公開市場委員会)
(27-28日)
大統領 予算教書
欧州・中国他
ECB理事会(22日)
政府債務の上限適用停止期限(15日) ECB理事会(5日)
FOMC(17-18日)
中国 全人代(国会に相当)
スウェーデン総選挙
日銀金融政策決定会合(7-8、30日) FOMC(28-29日)
ECB理事会(15日)
統一地方選挙(12日、26日)
フィンランド総選挙
日銀金融政策決定会合(21-22日)
イギリス総選挙(7日)
トルコ総選挙
オランダ議会選挙
日銀金融政策決定会合(18-19日)
FOMC(16-17日)
ECB理事会(3日)
第3次成長戦略と骨太方針
日銀金融政策決定会合(14-15日)
FOMC(28-29日)
ECB理事会(16日)
メキシコ総選挙
日銀金融政策決定会合(6-7日)
日銀金融政策決定会合(14-15日)
FOMC(16-17日)
ECB理事会(3日)
自民党総裁選挙
日銀金融政策決定会合(6-7、30日) FOMC(27-28日)
ECB理事会(22日)
ポルトガル総選挙
日銀金融政策決定会合(18-19日)
スペイン総選挙
日銀金融政策決定会合(17-18日)
FOMC(15-16日)
ECB理事会(3日)
中国 中央経済工作会議
(出所:各種報道などをもとにDIAMアセットマネジメント作成)
※当資料は、将来の市場動向等を示唆・保証するものではありません。 ※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。
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141225情報コラム2015年-1
DIAMコラム
【2015年の量的緩和拡大は日本が米欧より大きいと想定】
今後の金融緩和の効果を推測するために日米欧の中央銀行の総資産額の対GDP(国内・域内総生産)比を
試算してみます。2014年10月末に予想外の「量的・質的金融緩和の拡大」を決定した日銀については、2014
年11月末の約61%から2015年12月末に約79%と大きく上昇すると推測されます。一方、資産購入を終了した
FRB(米連邦準備制度理事会)は2014年11月末の約25%から2015年12月末も約25%と横ばいとなり、ECB(欧
州中央銀行)は2014年11月末の約21%から2015年12月末に約32%に上昇するものの日銀と比較すると増加
率は低いと試算します。この結果、米欧と比較して大規模な金融政策を背景に日本の株式市場が上昇するこ
とを期待しています。なお、ECBは2015年1月から量的緩和を行う可能性を示唆しており、量的緩和を決定した
場合、中央銀行の総資産額の対GDP比は上昇することが考えられることから、ECBの2014年1月の理事会の政
策発表を注目しています。
米国では、金融政策が利上げに転換する時期をめぐり、市場では観測が交錯していますが、次に挙げる4
つを背景に利上げが米国の株式市場に与える影響は限定的と考えています。①「利上げ」をするということは
「実体経済が改善している」とみられ利上げが前向きに受け止められる可能性が高いとみていること。②FRBは
利上げに際して実体経済を重視し、過去の利上げ局面より緩やかな速度で利上げを行う可能性が高いとみて
いること。③米国株式市場の需給については例年2月頃から確定申告に伴う税還付が行われる中、投資信託
などを介して家計の資金が金融市場に向かうことも期待できるとみていること。④企業の自社株買いや業績改
善を目指したM&A(企業の合併・買収)が引き続き行われるとみていること。
【日米欧、中央銀行の総資産額(対GDP比)推移】
(期間:2008年12月末~2015年12月末)
試算値
2014年12月末以降は試算値
90%
80%
日銀総資産(日本)
ECB総資産(ユーロ圏)
FRB総資産(米国)
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
08/12
09/12
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
※中央銀行の総資産は月次データ
※GDPデータは日本、米国が四半期データ、ユーロ圏が年次データ
※2014年12月末以降は試算値。GDPは2014年11月末時点と同一と仮定。
※中央銀行の総資産は日銀が1年で80兆円のペースで増加、ユーロ圏が2015年12月までに1兆ユーロのペースで増加、
FRBの総資産は2015年12月末まで2014年11月末時点と同一と仮定して試算。
ここがポイント!
(出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成)
日本の量的緩和の規模
は2015年も拡大し、GDP
比で米欧を大きく上回る
みたいだね。
※当資料は、将来の市場動向等を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。
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【原油価格下落や円安から日本の株式市場は上昇期待】
足元の原油価格下落は石油輸出国やエネルギー関連
企業を中心に金融市場では懸念材料として警戒されてい
ます。一方、家計や企業のガソリン代などの負担低減に
つながるというメリットも考えられ、国の経済構造により差
はあるものの、日米欧など石油を輸入する多くの国の経
済においては全体としてプラスの効果になると考えてい
ます。米国では、GDPの約7割を個人消費が占めており、
ガソリン価格が下落することによる負担軽減が、消費の下
支えになると期待しています。日本でも、石油などエネル
ギーの輸入コスト低減が考えられ、GDPの押し上げや企
業のコスト低減につながると考えます。
【ニューヨーク原油先物価格の推移】
(期間:2006年12月29日~2014年12月19日)
(米ドル/バレル)
160
140
120
100
80
60
日本については、その他にも足元で消費増税延期が個
人消費を支えると期待しています。また、今後、法人税減
税を含めた税制の見直しが進む予定であり、企業の税引
き後利益の増加や賃上げにつながるか注目しています。
企業業績について当社による主要企業業績見通し(1米
ドル=100円、原油価格:100米ドルの前提で予測)では、
2014年度で+6.4%、2015年度+11.9%を予想しています
が、現在の為替や原油価格(2014年12月19日時点、1米
ドル=119円50銭、ニューヨーク原油価格=56.52米ドル)を
考慮すると今後、上方修正の可能性があるとみています。
40
20
06/12
08/12
10/12
12/12
14/12
(年/月)
(出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成)
【主要企業の経常利益予想(前年度比)】
日本の政治については、4月の統一地方選挙を経て、9
月の自民党総裁選で安倍氏の続投が決まれば、政治の
安定感が増すことも考えられることなどから、日本の株式
市場が上昇すると期待しています。ただし、米国の金融
政策の転換(利上げ)が金融市場に与える影響によって
は日本の株式市場も影響を受ける可能性が想定されるた
め、利上げをめぐる動きに注意が必要と考えています。
2014年度
2015年度
製造業
7.8%
13.9%
非製造業(除く金融)
11.7%
14.3%
金融
-4.5%
2.6%
全業種
6.4%
11.9%
(出所:DIAMアセットマネジメント)
◇◆ポイント◆◇
1.
2015年は安倍内閣が経済政策と税制改革を進めていくと考え、これが日本の
株式市場を支えるとみています。
2.
米欧と比較して大規模な金融政策を背景に日本の株式市場が上昇すると期待
しています。
3.
足元の原油価格下落によるエネルギー費用低減や円安米ドル高を背景に、業
績上方修正を伴い日本の株式市場が上昇すると期待しています。
※当資料は、将来の市場動向等を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。
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