楽読 (ラクヨミ) 2016年9月1日 Vol. 1,137 9月の金融政策 政治・経済イベント 9月の金融政策、政治 経済イベント 8月の金融市場は、中旬にかけて、原油価格の反発や堅調な米雇用統計などから米景気への楽観が拡がり、 米国で連日、主要株価指数が史上最高値を更新したほか、欧州でも英国民投票以降の下落を回復しました。 しかし中旬以降は、米利上げ時期などを巡って株式市場は方向感を欠く展開となり、また為替市場では円が 対米ドルで上昇し、1米ドル=100円台での推移となりました。その後、下旬に米国の早期利上げ観測が強ま ると一転して円安が進み、株式市場も上昇しました。 9月は20~21日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)に注目が集まります。これまで市場では9月 の利上げは見送りとの見方が優勢でしたが、足元でFRB(米連邦準備制度理事会) 幹部による前向きな発 言が相次いだことに加え、8月26日にはイエレンFRB議長がジャクソンホール会議の講演で追加利上げに意 欲を示したことなどから、市場では早期利上げ観測が急速に強まっています。9月の利上げを占う上では、2 日に発表される8月の雇用統計が焦点になるとみられ、6~7月に続いて雇用指標の回復が鮮明になれば、 市場の利上げ観測がもう一段高まるとみられます。 日本では、20~21日に日銀が金融政策決定会合を開催し、これまで行なってきた金融政策について、総括 的な検証を実施します。同検証では、2%の物価安定目標の早期実現に向け、金融緩和の強化と枠組みの 修正が検討される予定であり、マイナス金利政策に対する評価や、追加緩和が実施されるかなどに関心が 集まっています。 4~5日には中国でG20首脳会議が開催され、同時に予定されている、約1年5ヵ月ぶりとなる日中首脳会談 などにも注目が集まります。また、26~28日に開催される国際エネルギーフォーラムに合わせてOPEC(石 などにも注目が集まります。また、26 28日に開催される国際エネルギ フォ ラムに合わせてOPEC(石 油輸出国機構)会合が予定されており、これまで産油国による協調行動に否定的な立場を示していたイラン が参加を表明していることから、原油の生産抑制合意への期待が高まっています。 9月の注目される金融政策および政治・経済イベント 予定 9月 1日(木) ■日本、4-6月期の法人企業統計、■中国、8月の製造業PMI、■米国、8月のISM製造業景況指数 2日(金) ■米国、8月の雇用統計 ■米国 8月の雇用統計 4日(日) ■G20首脳会議(~5日、中国・杭州)、日中首脳会談、米中首脳会談など 5日(月) ●日本、黒田日銀総裁講演 6日(火) ●オーストラリア、金融政策決定会合、 ■ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(~8日、ラオス) ●金融政策関連 ■政治・経済関連 8日(木) ●ユーロ圏、ECB(欧州中央銀行)理事会、■中国、8月の貿易統計 14日(水) ●英国、金融政策委員会(~15日) 16日(金) ■米国、8月のCPI(消費者物価指数) 20日(火) ●日本、金融政策決定会合(~21日)、●米国、FOMC(連邦公開市場委員会、~21日) 22日(木) ●ニュージーランド、金融政策決定会合、●トルコ、金融政策決定会合 26日(月) ■日本、臨時国会召集、■国際エネルギーフォーラム(~28日、アルジェリア) 30日(金) ■日本、CPI(8月全国・9月都区部) (信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。スケジュールは予告なしに変更される可能性があります。) ※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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