第 14 回さつま義肢・装具の会に参加して 10 月 10 日に、鹿児島大学内の鶴陵会館で、開催された第 14 回さつま義肢装具の会に、 参加しました。今回のテーマは、変形性膝関節症(以下膝 OA)に対する運動療法、装具療 法についてであり、3 名の方の発表を聞き、大変勉強になった。 まず、最初に、膝 OA に関する病態、発生機序、歩行分析についての発表でした。OA の 病態とそれに対する理学療法についての説明、健常者と膝 OA の方の歩行パターンと荷重 が落ちる位置、健常者と OA 患者の膝関節周囲にかかわるモーメントの違いについての説 明、装具をつけることによる効果を聞きました。健常者と膝 OA 患者の歩行の違い、その 違いによって起こる筋緊張、重心位置の変化など、詳しく聞くことができ勉強になった。 次に、膝 OA に対する足底挿板療法についての発表でした。膝 OA に対しての足底挿板 の有用性、足底挿板の外側楔の高さについての考察、早期治療の重要性について聞きまし た。装具を使うことでの疼痛軽減と歩行安定性を得られることによる転倒リスクの軽減、 病気の進行の予防など有効な点を多く聞きました。 最後の方は、足底挿板と運動療法の併用についての発表でした。足底挿板による効果と 運動療法の有り無しでの効果の違いについての話を聞きました。足底挿板ですぐに効果が 出た例と運動療法との併用によって効果が出た例の 2 例を用いての発表であり、具体的な 例を用いての説明がありとても勉強になりました。 今回、膝 OA に対する装具についての発表を聞かせていただき、装具の有用性や適切な 楔の高さなど得るものも多く、今後の患者様への説明に生かしていきたいと思います。 北義肢製作所 川原 秀一郎
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