卒業生の声 美術をより身近なものに… 教科教育専攻美術教育専修 2004年卒業生 松村 一樹 京都教育大学では、学部を卒業してから約20年 会なりましたし、学校現場だけでは見落としてしま を経て大学院でもう一度学ぶ機会を得ることができ いがちな視点などより多くのことを学ぶことができ ました。今振り返ってみるとこの2度目の大学での ました。また、自分のこれからの教育実践のテーマ 期間は自分にとって大変貴重な時間であったと思い についても深く考える機会を得ました。 ます。それまでの自分の教育実践を振り返るよい機 現在は小学校の現場で鑑賞教育の実践と研究に取 り組んでいます。この間、京都国立近代美術館での 「美術館鑑賞教室」では、のべ300名以上の子ども たちとのギャラリートークを行いました。また、親 子で鑑賞を楽しむことを目的にした「親子美術館鑑 賞教室」などを行っています。今後も学校と美術館 との連携、生涯学習の視点を見通しながら、子ども たちにとって美術作品や美術館がより身近なものに なるような取り組みをすすめていきたいと思ってい ます。 やっぱり先生、やめられへん! 平成15年度現職教員長期派遣 研修生 木内知江子 場教師のリアルな体験談を聞くのも結構参考になっ つも元気で明るく、そして楽しいことが大好きな先 たようである。今後も私でできることなら、大学教 生と言われてきた。学年主任や研究主任などのお役 育と実際の現場をつなぐ架け橋のような仕事にも関 もいただいてきたが、もっと道徳教育の研究がした わっていきたいと思っている。 いと常々思っていた。そんな時、思いがけなく、京 研修後、昨年12月本を出版することになりまし 都府や亀岡市の教育委員会から選んでくださり、1 た。笑いと涙と感動がてんこ盛りの『やっぱり先 年間の研修の機会を受けることとなった。 生、やめられへん!』文芸杜です。是非読んでくだ 教育の専門機関として名を馳せる京都教育大学に KYOKYO No.115 私は、小学校教師をしてもう20数年になる。い さいませ。 1年間みっちりと研修を受けることができ、おかげ 今年も大学院の授業を週1回よせてもらって、大 で私は、本当に多くの人との出会いや学び、そして 変な中にも学ぶことの楽しさをひしひしと感じてい 自分自身の教師としてのレベル向上をさせていただ る私です。「ありがとう」 いたと感謝している。 私が研究テーマとして挙げたのは、『豊かな心を 培う道徳教育の研究と、道徳的実践力を向上させる 効果的な指導方法の研究』である。子どもたちの心 を豊かに育てる道徳教育を目指したい、心のオアシ スとなる授業を目指し、心と学力面の向上を図りた い・・・と考えていた。多くの授業や研究会に参加 させてもらい、学べたことは、大変勉強になった。 また、年若い友人ができたことも収穫であった。現 39
© Copyright 2024 ExpyDoc