「休園日の千葉市動物公園ガイドツアー」(PDF:338KB)

平成25年度
千葉市未来の科学者育成プログラム
総合コース「休園日の千葉市動物公園ガイドツアー」
日時:8月5日(月)9:30~12:20
会場:千葉市動物公園
講師:千葉市動物公園飼育課 飼育第一係長 伴野
修一
先生、飼育課副主査
松本 和人 先生
今回のプログラムでは、千葉市動物公園にて、普段訪れること
のない、休園日の動物公園のガイドツアーを行いました。
はじめに、動物科学館レクチャールームにて飼育課の伴野先生
から、スライドを使った、
「動物園」についてのレクチャーが行わ
れました。
動物園は博物館の一種であり、その役割は大きく分けて、<種
の保存>、<教育・環境教育>、<研究・調査>、<レクリエー
ション>の4つに分かれています。中でも、強調していたのが、
動物園に「学」を取り戻すということでした。教育施設・自然保
護センターとして、生命の尊さを学んだり、科学的視点から情報
を発信したり、調査・研究施設として飼育や繁殖の研究を行ったり、
専門家と協力して研究の幅を広げたりと、単なるレクリエーション
施設で終わらせないことが、今の動物園に求められているそうです。
レクチャー終了後、主に飼育課の松本先生による、動物公園内の
ガイドツアーが行われました。休園日ということもあって、普段
見られないような光景や、普段聞くことのできない飼育員さんの
お話に受講生は興味津々でした。はじめに、小動物ゾーンを回り、
カワウソやレッサーパンダといった小さくて可愛らしい動物を
見学しました。受講生はその愛らしい姿に癒された様子でした。
草原ゾーンを回った際
は、特別にゾウを飼育しているスペースに入れてもらいました。繁殖
期ということもあり、なかなか近くでゾウを見られなかったものの、
ゾウの食事量の多さや徹底した飼育の在り方などに受講生は驚いて
いました。
その次に訪れたのが、動物たちの飼料を管理する飼料庫と動物病院
でした。普段目にすることのない様々な種類のエサや、独特な雰囲気
のある病院の様子を、受講生は目を凝らして見学していました。
最後に、モンキーゾーンを回った際は、休園日にも関わらず、檻の
中を跳びまわる元気な動物の姿に、受講生は釘付けでした。
真夏の太陽が照りつける猛烈な暑さの中、受講生は真剣に話を
聴きながらも、時折笑顔が見られるなど大変満足していました。
講座を終えた感想には、
「これからは動物園を博物館としてとらえ
る」
「動物園は展示や飼育するだけの場所ではないことがわかった」
「普段見られない動物園の姿が見られてとても楽しかった」
「飼育
の方法に工夫がなされていて、大変勉強になった」
「獣医師になる
ためさらに勉強していきたい」といったように、動物園への見方
や考え方、動物園の意義などに対して変容がみられるなど、大変
充実した1日になったようです。
今回講師をしてくださった、千葉市動物公園飼育課の伴野先生、
松本先生、及び案内をしてくださりました職員の方々、貴重なお話、本当にありがとうございました。