篇霧 関節が動く時の潤滑油 関節軟骨 し、ショックを和らげる ﹁変形性膝関節症﹂の 原因は軟骨のすり減り 軟骨がすり減り始めると、軽い炎症が 起こり、徐々に痛みが生じてきます。 初期段階では、立ち上がる時や歩き始 めに痛みやこわばりを感じますが、歩 き始めると痛みは軽くなります。 軟骨のすり減りがひどくなり、骨の ↓ 関節を偲護する軟骨がすり減り、 ﹁変形性膝関節症﹂に。 軟骨が関節にかかる 衝撃を和らげる 膝関節内の骨の表面は、厚さ2∼4皿 の軟骨で覆われています。軟骨は、歩 いた時などに関節にかかる衝撃を和 らげるとともに、関節の滑りを良く 滑膿 表面の一部がむき出しになると、骨に 軸 心 脚 ■ ■ m t ハ ⋮ 爪 − 、 小 骨出 J − 糊 ■ 州 ■ 八 ⋮ ㌦ ■ ︰ ︰ ヾ ■ ≠ 触変 転 軸桝瀾旭 ▼ し、骨同士がぶつからないようにし 軟骨に栄養を与える滑液 を分泌・吸収する 直接負担がかかって骨の変形が進み、 関節の隙間が狭くなるとともに、骨麻 と呼ばれるとげのような形の骨がで きます。この段階になると、痛みが強 薄膜で起こる炎症が 膝関節の痛みを悪化 軟骨がすり減り、その破片によって滑 膜が刺激されて炎症が起こると、滑液 が大量に分泌されて水が溜まり、腫れ や痛みが生じます。余分な水を抜き取 ると一時的に痛みは治まりますが、炎 症が治まらない限り水は再び溜まって しまう上、関節を形成する成分である Ⅱ型コラーゲンの破壊や、ヒアルロン 酸の減少も加速させてしまいます。 変形性膝関節症 くなって階段の上り下りがつらくな り、膝関節の可動域も狭まるので、正 痛みが出てくる てい ま す 。 ま た 、 関 節 を 包 み 込 む 滑 膜 骨がすれ合う部分を保護 骨 座やしゃがむことが困難になります。 さらに進行して軟骨がすり減り、 ほとんどなくなると、太ももの骨とす ねの骨がぶつかるようになり、その影 響で半月板も薄くなっていきます。こ の段階になると、じっとしている時で も膝が痛いことがあります。 軟骨がすり減り は、軟骨に栄養を与える滑液をつく 関節を包む袋状の組織 り出しています。 関節包 元気生活2012−10 8
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